きみのための物語

葉っぱ天国 > 変人・中二病 > スレ一覧
21:◆.s:2020/12/29(火) 02:12

>>20

僕が高校に通って暫く経ったある日 親父は重い病気に掛かった。

医者は 末期のガンだと言う 親父は病院に通わなかった

親父は自分で立ち上がれなくなり 僕はバイトをする事にした

___________

高校を中退してから数ヶ月 もう 録に親父は起きていない

何故か 僕は恨んでいるかもしれない親父を憎めなかった

血の繋がっていて 悪いこともされていない

それだけで 親父を憎めるもんかと 僕は1人決め付ける

_____________

高校を卒業したみんなが 思い思いの道を進むなか…

親父は 死んだ。 ……朝の よく晴れた日の事だった


◆.s:2020/12/29(火) 02:19 [返信]


親父の死を看取ったのは 勿論僕だった

誰とも思えなかった筈の親父が死んでしまったとき

何故か 何故か…涙が止まらなかった。…親父…


…そして 親父は…死ぬ前に こんなことを言った



『 お前の母さんは…"悪"に殺されたんだ 』


____________

親父が死んでから 俺は何とか学校に通い直した

皮肉なことに、金を使う奴が1人になってからは余裕もある

……今でも 親父の最後の言葉が胸の中で生きていた

働きづくめの辛い日々を産み出した"悪" が

親父との会話を奪って母さんの顔を見せなかった"悪"が

"悪が許せない"___その気持ちだけが俺の頼りになった


全部 <前100 次100> キーワード
名前 メモ