きみのための物語

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26:◆.s:2020/12/29(火) 02:49

>>25


………………

その日、私は『グラン・ギニョール』の構成員を追い詰め
遂に古いビルの一室で"悪"の1人の正体を暴いた……

フードの下から現れた顔は… 何と10代にも
ならないような子供だったのだ。…驚く間に
その子は"異能"を用いて私を殺そうとする

動揺から 私はその子を攻撃することが出来なかった
年端も無いような子供 まだ中学にも通わないような…
そうこう時間を食う内に 現場へ部下が到着した
異能を持たない一般の警察チームだ

子供は部下達にも激しい敵意を向け 異能により
殺傷を試みた! 砕けた椅子の破片が宙に浮かぶ…
動揺に震える手のまま 私は……


銃弾を 麻酔に変える事を忘れたまま

連帯していた銃の引き金を………







_____現場の収集に駆け回る警官達

呆然と立ち尽くす私の足元には…


『 助けて 』


そう言いながら…

間も無く息を引き取った 死体が転がっていた


◆.s:2020/12/29(火) 02:57 [返信]


______責任問題は当時の私が立てた功績でうやむやにされた

___だが___命の問題は___

_____それで 済むものなどでは無いのだ___



______________


( 回想が、終わり…資料を金庫に納め 固く扉を閉じる )

……あれから 胸の中で息づいていた"言葉"は濁った
…正義 それを振りかざした結果に、疑念以外のものはない


「 ………………なぁ、親父… 」

( 虚空を見上げ おれは腐る程言った言葉を
投げ掛ける… 此れからも、止まらないその言葉を )


"平和"… 見つからないな___


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