>>14
(何かが凍る音でもしたのだろうか、それともただの偶然か――いや、どちらにしても小規模な奇跡。
足に霞が触れる寸前で気付き、飛び退く)
「……この能力」
(既に場所がバレていた、ということより、脳内に入れておいた情報と相手を照らし合わせる。
……警察――まぁ当然なのだが――ファーレンハイト・灯莉。
能力は――確か、極低温の霞を操る、だったか。
となればこちらが若干不利である。
氷漬けの氷像にはなりたくないし、まだ囲まれてもいない。
なので逃げるために足を動かそうとして)
>>17 華
「やはり避けましたね」
相手が飛び退いて避けたことを確認すれば建物の陰に身を隠して呟き。
「奇襲がダメなら強襲です」
地を這う一本の流れだった霞の川は上下左右、あらゆる方向に無数に枝分かれし、華を取り囲まんとする霞のネットを形成し。