>>52
おまえ、転送する気かっ
( 床からの眩い輝きは言わずもがな魔法陣。この女何ニヤけてんだ。ムカつく。ほんとに死んでほしいと思った。だから今一瞬の隙に、眉間が痛くなるほどのこの怒りで破片を握りしめ、赤黒二本角の女目掛け思いっきり振るうッ、 )
…っ
( パッと置換した景色。手の血がぴちゃりと飛んだ音。空虚を切り裂いた後の動作は不恰好に半身が歪む。静かに並ぶ信者たちの目の前で。 )
卑怯者!卑怯者!ぶっころしてやるっ!
わた、オレを雑魚扱いしやがって。そうだ。
いいこと思いついた。
(恐ろしいほどの静寂の中。百人程度の信者達がまるで人形のように制止していた。
そこへ現れる一人の女。先頭の信者が目深に被ったローブごと頭を上げる。)
『番号』を言え。新たな使徒よ。
ハリジャ様から賜った聖なる数字を。