エン姉さん...
ごめんなさいね、でも....一番パエスト家を恨んでいるのはエン姉さんなのも仕方がないもの。
姉さんは実の両親と妹で住んでいたらしけど...そのマリンって人が暗闇の中に現れて
その両親を殺し、その妹ですらも殺したそうなの...だけど、あのお方に救われてエン姉さんも心が軽くなったんだ。
復讐の為しかないから..そっとしておいて。
(心配した顔でエンプーサーの背中を遠目で見る。彼女の背中を見て切なくなる)
>>27
「そうか……マリンはまた……他者に災を……」
(血の垂れた手をズボンに擦り拭く。他人のそういう因縁話を聞くたびに、小さなため息が出る。だからこそ、)
「早く会いたい………」
( この感情に名を付けるのであれば、何が相応しいか、不安 ? 焦り ? 切望 ? 殺意? 今はきっと分からない。分かるようになるには会うしかないのだ、と脚をせっせと勤勉に動かす。
いつもは何もかもがめんどくさい。めんどくさくて、何もしたくない、呼吸もめんどくさい。でも、マリンのことを考えると、不思議と動ける。だから、歩いて歩いて、着いた。)
「ここが王城……… 」
はわわわ...此処が王様のお城...!
(驚いて震える少女、ヒュドラも同じように震えていた)
ヒュドラ「王様のお城...!わわわ...!」
エンプーサー「怯えても仕方がないわよ、二人とも。扉の前にあの二人がいるわよ」
(エンプーサーが指に指す二人は先程会ったコカトリスと少年だった)
「「おーい!!」」
(二人元気よく叫び手を振った)