また来ました。葵子ですw
*白猫*
感想あざす( ´ ▽ ` )ノ
転入生ってやっぱフラグですねえ。
というか彩と日向達がいるクラスって最強そうw
続き楽しみにしてるね(*^ ^*)
でわ、小説更新。このシーン書くの難しすぎて、
テンション壊れてます。かなり荒いけどごめんね。
初回>>98 前回>>427
+青い海原は知っている+
彩の腕の中から信乃が消えた。
正確には少年はまだ彩の腕の中にいるけど、
それはもう信乃じゃ無かった。
理不尽に傷つけられた心には、もう何かを思う隙間が無い。
全ては終わった事だった。
彩の手の中から信乃は消えてしまった。
手の中の空虚に、彩は何も与える事ができない。
「だって、そうしたら信乃の耳はもとに戻るんでしょう?」
毛野の問い。
双子の片割れの声は、空虚に一瞬だけ人格を与えた。
一瞬の人格は、決定に抗い。
一度だけ手を伸ばした。
突如竹藪から立ち上がり、
信乃は文字通りの傷だらけで片割れに飛びかかった。
「毛野!!」
毛野はびっくりした。死ぬほどびっくりした。
いない筈の片割れが傍にいる。
自分の、裏切りを、聞いていた?
さーっと、文字通り青ざめ。
首元に飛びかかった信乃を、毛野は恐怖の目で見つめた。
思考停止状態。
永遠に続きそうな沈黙は、信乃によって破られた。
「おれの、耳はなおらない!」
大声で叫んだ信乃に、毛野は一瞬裏切りを忘れて言い返した。
「でも...しゅじゅつすれば!」
信乃は大声で言い返す。
「さいしょのの一ヶ月で、
ちりょうしなかったらもう駄目!いまさらおそいの!」
「でも..かあさんは治るって!」
大声の言い合いに、義母が気付いたらしい、駆けつける。
かあさんはばつが悪そうな顔をする。
「うそだ...」
毛野がかあさんの表情の意味を読み取り青ざめる。
「それじゃあ...おれは...おれは...」
______________
以上、毛野くんの絶望でした。
でわでわ!
*白猫*
感想ありがと♪インフル!?お大事に...!
私も感想を笑 アーヤ超焦ってるね!!
どう切り抜けるんだろ!?
頑張れアーヤ!そして白猫も、インフル乗り越えてね〜
でわ小説更新。一文重複してます。
初回>>98 前回 +青い海原は知っている+
「それじゃあ...おれは...おれは...」
毛野が呟いたその時。
絶望の雰囲気を、張りのある女性の声が切り裂いた。
「しのーっ!けのーっ!」
涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、
見るからに若い義母は2人にだきついた。
「両方いなくなってどうすんのよ!
心配したじゃないのーっ!」
信乃も毛野もぽかんとした。
その目にだんだん涙が溢れ、溢れ。
やがて2人とも泣き出した。
いきなりの涙の大合唱に戸惑いながら、養母は、
「ああもう2人とも泣き出して!」
と自分も泣きながら2人の涙を拭いてやっている。
「いいお母さんだね。」
翼も、苦笑して頷いた。
「どうやら、すれ違ってただけみたいだね。」
毛野が後から話してくれた話はこうだった。
ずっと連絡の無かった実母からある日、
毛野に連絡があり。
その内容が自分の跡取りになれば、
信乃の耳を治すというものだった。
信乃の耳について責任を感じていた毛野は、
提案に乗ってしまおうとした訳だ。
「おれの耳はどうせ治んないし、
おれは耳より毛野のほうが大事だよ。」
そう信乃は言って毛野の頬をつねった。養母も、
「今はまだ見分けらんないけど、
いつかかあさんって呼んでもらえるように頑張る。」
そういって2人の子供を脇に笑う姿は、
ちぐはぐで不器用だけど家族だった。
ひとつ、生まれた家族と、
ひとつ、散った家族と。
大海原だけが変わらずに、ざざーんと波を返すのみだった。
「さよならー!」
家族に手を振り、別れる。
日が暮れかけ、朱に染まる空。
長く伸びる影を見ながら、彩はつぶやいた。
「遊びに来たのに、なんだか疲れちゃった。」
翼が応える。
「でも、なんだか貴重な体験だね。」
不意に体を傾け、彩の顔を覗き込みにやりと笑う。
「また来る?」
彩も笑った。
「そうだね。考えとく。」
朱に燃える空と、海と、太陽と。
あの家族をこの砂浜で見ることは、
きっと一生無いんだろう。
なんだか、それがとても嬉しかった。
_____________
最終話です!完結です。
次回、おまけ&お知らせです。笑 でわでわ!