7,まさか…
つぼみちゃん、夢華ちゃん、なむちゃんと途中にある公園で落ち合い、わたしの家に向かう。でも…
「あの、さぁ…なんか、静かすぎ、ないかな…?」
まだ午後2時頃だというのに、人を見かけない!怖い!
「…言われてみれば、そうかも」
「だっ、大丈夫でしょ!」
「そうだよ、か、考えすぎじゃない?」
「…あ、ほら七星ん家!見えたよ!」
そうかなぁ…なんもないといいけど、ねぇ…。
「た、ただいま〜。お母さん、いる?友達つれ…」
そこまで言ったとき、お母さんに遮られた。
「もう、なな!どこ行ってたの?心配したのよ」
え?まだ午後2時過ぎだよ?なんで?
「そんなに、心配するほどの時間ではないと…」
「なに言ってるの?もう午後8時よ?外も暗いじゃない!」
…え?
「あら、莉沙ちゃんたち、また来てくれたのね。でも大丈夫かしら?お家の方、心配されてるんじゃない?」
【あ、大丈夫です】
なにを根拠に…。もう。
「そう。今日は泊まっていくのかな?お布団、用意しておくわね」
あ、うん…?
お母さんは何故かルンルンと階段を上って行った。
「ごめんね、泊まることになっちゃって」
わたしがそう、謝ると…
「全然!」
「むしろ良かった!」
「七星のお母さんって、優しいね〜」
「ありがとう〜」
とか何とか、言ってくれた。でもここは真面目に…
「それより…時間、進んでるよね?」
「それな!」
「さっきまで昼だったのに」
「どうしてだと思う?」
「さあ、ね?」
玄関先で話をしていると、どこからか呆れたような声がとんできた。
「七星!いつまでそこにいるんだよ?友達、上げなよ」
階段を振り仰ぐと、やっぱり。
「あ、星七」
わたしの、双子のお兄ちゃん。せな、っていうの。
「初めまして、七星の兄です」
礼儀正しく挨拶をする星七。それに対して、莉紗ちゃんたちは、コソコソと何か言い合っている。そちらに耳を傾けていると…
[七星のお兄ちゃん?!]
[なんか、カッコよくないっ?]
[声までいい感じ…!]
[何歳なんだろ?あんまり離れてなさそうだけど…]
こんなに嬉しいもんなんだね、お兄ちゃん褒められると。
「星七とわたしは双子なの。似てるでしょ?」
【え、そうなの?!ってか、似てる!】
そんな感じで笑っていると、今度は玄関ドアの方から声がした。
「七星。いい加減、友達入れてあげろよ」
えっ?!あ、昴にいちゃん!
【七星のお兄ちゃん?】
「ん、そーだよ。昴にいちゃんは5歳年上なの。高校2年生で、来年度3年生」
…ってゆーか!
「ごめん、昴にいちゃん!ここ、邪魔なんだねっ!」
思いっきり邪魔してた…。ごめんね。
「べーつにー。七星はいつもこんな感じじゃん。とっくに慣れてますー」
ゔっ…!ちょっと、言わないでよ!みんないるのに〜っ!
切ります!
…7話はもう、わたしの家族紹介だよね…すみません。
Next>莉沙、かな?要望なんだけど《この後みんなで寝る前にKZトークをします。すると、急に周りが光り始めていつの間にか知らない世界に来ていました》みたいな?あと、《若彩ちゃんは、わたしたちの前の仲間だったの。前に仲間だった時は違う名前、と誤魔化していたから最初は気づかなかった…》みたいなのは、どーでしょーか?
気に入らなかったらスルーして、自分で考えて書いちゃってね!
>>154-155
書いてくれてありがとう。
いいと思うよ!
>>156
いいねえ!
真似して書くね♪
>>154,>>155面白いよ
心の声は()にする?
もう1つは?
【飛び込んだ少女たちは知っている】
>>74:1,プロローグ
>>81:2,葉友の会
>>95:3,新刊?!
>>121:4,内容は?
>>126:5,どうして藤本先生が?
>>154:6,もう一人。
>>155:7,まさか…
8,
「は〜、さっぱりした。七星の家のお風呂、気持ちよかった〜。」
つぼみが、バスタオルを肩にかけて部屋に来た。
ここは、七星の家の和室。
とてもいい香りがして、なぜか落ち着く。
昔の友達の家の香りみたい。
「みんな、お茶を入れてきたわ。もうみんなお風呂入ったみたいだし、早く寝てくださいね。」
【は〜い!】
七星のお母さんは、お茶を置いて部屋を出ていった。
ビューービューー
「七星。いつもこんな風?」
なむちゃんが心配そうに聞く。
七星もちょっとふるえている。
「つぼみ。冷えるからバスタオル置いてきたら?」
私が言うと、つぼみは走ってお風呂場に行った。
「七星、お布団ひこう。寒いから、早く暖まりたいし。」
私の提案で、みんなでお布団をひくことにした。
なむちゃんは、手がふるえてひけていない。
そんなにびびっていないつぼみは、なむちゃんの分のお布団もひいていた。
「さあ。寝よう。」
つぼみが言って、みんなでお布団に入る。
4人だけど、お布団は3つしかない。
私は、七星に入れてもらうことにした。 ビューービューー
「怖い…七星、怖い。」
なむちゃんが、隣にいるつぼみにくっつく。
つぼみも、私にくっつく。
みんなでお団子みたいにして寝る。
[ねえ。向こうちょっと眩しくない?]
なむちゃんが、リビングを指さしてつぼみに言う。
つぼみ[気にしない、気にしな、]
つぼみ『いやぁーーー!!!』
突然まぶしくなって、つぼみが叫ぶ。
風の音も大きくなる。
一体なんなの!?
【飛び込んだ少女たちは知っている】
>>74:1,プロローグ
>>81:2,葉友の会
>>95:3,新刊?!
>>121:4,内容は?
>>126:5,どうして藤本先生が?
>>154:6,もう一人。
>>155:7,まさか…
>>167:8,謎の光
9,優しそうで意志の強そうな女の子
「いやぁーーー!!!」
そんなつぼみの叫び声や、
「一体なんなの!?」
という莉沙の声を聞きながら、わたしたちは光と風にのまれていった。
あなたは、誰?
わたしの頬を優しく撫でてくれているあなたは、誰?
[……せちゃん…なせちゃん]
誰なの、女の人だね。
優しそうで、可愛らしい人なんじゃないかな……。
「…七星ってば!」
「起きてよっ!!」
「目を開けて!!!」
……ん?
この声は……
「莉沙!つぼみ!なむちゃん!」
そう言いながらバッと起き上がったわたしを囲んでいるのはやっぱり。
「うぁ〜七星〜〜〜!」
「もうっ、心配したんだからねっ!」
「良かったぁ……!」
莉沙、つぼみ、なむちゃんと……あれ?
「あのぉ〜失礼ですが、どちら様ですか?」
わたしの視線の先には、茶色がかった髪に、同じ色の瞳。
そして、優しそうで意志が強そうな女の子がいた。
なんか……見覚えが、ある。
「あっ、ごめんね」
私がいつも読んでる本……KZに出てる子?
「立花彩です」
……はい?ウソ、だよね?
まだ夢を見てるのかな、わたし……。
「き、聞き間違い…ですよねっ!」
アーヤ……らしき人は首を横に振り、もう一度言った。
「私は、立花彩といいます」
「えええええぇぇぇぇぇっっっっっ!!!!!!!!!!」
その瞬間、わたしの絶叫が響き渡ったのだった……。
【飛び込んだ少女は知っている】
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>>155:7,まさか…
>>167:8,謎の光
>>199:9,優しそうな意志の強そうな
女の子
10,
私も、本当にビックリしたよ。
だって、立花彩ちゃんーーーKZのアーヤがいるんだもの。
「この子は誰ですか?」
アーヤに聞かれて、七星を起こす。
起きない、起きない、起きないっ!
すると、なむちゃんが思い付いたように顔をあげる。
「アーヤちゃん。七星の名前呼んでください。起きますから。」
そう言ったなむちゃんの案が簡単に通ったのだ。
七星はビックリ仰天。
まあ、ここは七星の家でもないもん。
『切られたページは知っている』に出てきたアーヤの部屋そっくり。
それに、『バレンタインは知っている』に出てきた勉強机まちがいなしっ!
「えっと。あなたたちのリーダーが莉沙ちゃんなの?その葉友の親友が七星ちゃんなのね。」
七星は、キョトンとしている。
覚えてないかな、七星。
私は、一生の宝物だけど。
あの日のこと。
七星がここのスレに入ってくれて、ふたりだけの葉友の会をしたこと。
それで、一生葉友の親友の約束したんだよね。
つぼみとなむちゃんと、夢香と、約束してなかったな。
「ここは私の家。私の部屋。それで、つぼみちゃんたちは、」
続き七星よろしく!
リレーの続き書きま〜すっ!
遅くなってごめんね、りさっち!(←やっと呼べた!)
【飛び込んだ少女は知っている】
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>>155:7,まさか…
>>167:8,謎の光
>>199:9,優しそうで意志の強そうな女の子
>>202:10,アーヤの家!
11,国民的アイドル『Ami de feuille』
「ここは私の家。私の部屋。それで、つぼみちゃんたちは、こっちに…」
えっとぉ…今、どーゆー状況なの?
「あ、ごめん。まず部屋の割り振り、教えるね」
んん?割り、振り…??
「莉沙ちゃんと七星ちゃん、つぼみちゃんと夢香ちゃんとなむちゃんの組み合わせね」
はぁ…?
全く、状況が呑み込めないんだけど、わたし。
それは、みんなも同じなようで。
「こっちの部屋が、莉沙ちゃんたち。隣がつぼみちゃんたちだよ」
「あの、えーと、今ってどういう状況なんですか?」
りさっちが、わたしたちの心の声を代表して訊いてくれた。
「え?あなたたちって……」
アーヤから聞いた話の内容。
それは…ズバリ言っちゃうと、わたしたちが国民的アイドル『Ami de feuille(アミ デ フイユ)』だっていうこと。
ビックリしすぎて、みんな硬直状態。
「…え、っと…なぜ、わたしたちがここに…」
やっとの思いで出した声は、掠れまくっていて。
「お兄ちゃんが、知り合いのアイドルを家に泊めてやってほしい、って言ってきて…」
「うそっ!アーヤのお兄ちゃんと知り合いなの、私ら?!」
夢香〜コーフンし過ぎ〜〜。
…あ、ちなみに、だけど。
『Ami de feuille(アミ デ フイユ)』っていうのは、フランス語で『葉友』という意味なのよ。
スゴく、わたしたちらしいと思わない?
アーヤは話し続ける。
「で、今日から家に泊まることになっていたから…」
そっかぁ〜。
う〜ん、なんか分からないことだらけだけど、大丈夫なのかな?
とりあえず、みんなで頑張ろうっ!
→→つ・づ・く→→
どーですかっ?
あ、『Ami de feuille』ってのが気に入らなかったら、変えていいからねー!