>>193の続き
【パソパコ島は知っている】#8
9.熱
「彩。うるさいわね。和典君、ごめんね、来てもらってるのに。」
「いえいえ。いいんですよ。」
ムッ!
何よママ。
そんな言い方ないでしょ!
フン!!!
「彩。パソパコ島は、熱と打ち込んどくぞ。」
好きにしてくれればいいよ。
熱と打ち込むとどうなるのか知らないけどさ。
「熱と打ち込むと、パソパコ島内でも熱ということになる。3日間、パソパコ島出入り禁止になる。」
ふうん、便利な機能。
私の疑問にすかさず答える和典。
私をいつも支えてくれる和典。
本当は、私が支えてあげたいのに。
「彩、まだ寝てるのよ。じゃあ和典君お願いしますね。」
ああ、和典とふたりきりだ。
寝なきゃ…
zzzzzz
>>195の続き
【パソパコ島は知っている】#9
10.新たなニックネームと
潰れたヴァルヴァル
ー3日後ー
ピンポーン
私のーーー彩乃の家のドアフォンが鳴る。熱から開放され、パソパコ島も開けるようになった。
「はい。」
ドアを開けると、麻架ちゃんが立っていた。
「大丈夫?彩乃ちゃん。あのさ。私のこと、まかりんって呼んでくれる?」
ま、まかりん!?
キラキラしたニックネーム。
「いいよ!私のことは…。」
どういうニックネームにしようか迷っていると、まかりんが言った。
「あやっちでいいかな?」
あやっち!
いいニックネーム。
まかりん、ネーミングセンスある!
「いいニックネーム付けてくれてありがとう!」
「いえいえ。で、あやっち。ヴァルヴァルもう潰れたの。私たちの仕事が、なくなったの。」
え…?