探偵チームKZ事件ノート面白い話たくさん書こう!

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262:上咲七星◆J2:2017/06/12(月) 00:08 ID:mRc

18話目も書いちゃう!!


【飛び込んだ少女たちは知っている】

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>>256:14,恋愛感
>>259:15,タイミング悪い!
>>260:16,アドリブで
>>261:17,ホントに人気なんだ。


18,誰か、助けて…!
ライブは順調に進み、残りも1曲となった。
「みんな〜!遂にあと1曲になっちゃった〜!なんていう曲だと思う〜?……せーのっ」
【“EVERY DAYS”〜!!!】
「あったり〜っ!じゃあ、いくよー!」
りさっちの呼び掛けに対し、お客さんが曲名を叫ぶ。
最後の曲ならではの盛り上がりだと思う。
アップテンポな前奏が流れ始め、わたしたちもリズムを取ろうとしたとき。
__ブチ!
「……えっ?!」
会場の電気が……常備灯まで全て、消えた。
おまけに流れ始めた音楽までもが聴こえなくなった。
【何これぇーっ!】
【いやあぁーーっ!!】
【何も見えないーーーっ!!!】
お客さんの叫び声が響き渡り、わたしたちは焦って声を振り絞ってそれに負けじと叫ぶ。
「落ち着いてーーっ!」
「停電になっちゃっただけだからぁーーっ!!」
「大丈夫だよーーっ!!!」
「お願いだから、聞いてーーっ!!!!」
マイクが使えないから、全然、声が届かない。
……と、その時。
「きゃっ!」
誰かに二の腕を掴まれて、引っ張られる。
「あのっ、誰ですかっ?」
「Ami de feuilleの上咲七星を捕まえた」
……え?
わたしの腕を掴んでいる人は、誰かと電話をしているようだった。
『よくやったわ!じゃ、電気を点けてあの紙を大量にバラ撒いてちょうだい!!』
スピーカーにしているらしく、相手の声も聞こえてくる。
“Ami de feuilleの上咲七星を捕まえた”って、何?!
“あの紙”って、何よっ?!
「は、離してくださいっ!!」
怖くなって、手を振りほどこうとするものの、男の人相手には敵わない。
「もう遅い。残念だったな」
ちょっと……!
わたしが、誰の目にも届かないところに連れていかれた瞬間、パッと電気がついた。
それと同時に、悲鳴が聞こえてきた。
【きゃあーーーっ!!!】
【ななっちが、いないっっ!!!】
「おー、思ってた以上にすげーことになってるなー」
「は?バッカじゃないのっ?!さっさと離してよっ!!戻らなきゃ、わたし!」
そう、訴えかけると、男は笑って、
「この後に及んでまだそんなこと言ってんだ。お前こそ、バカじゃね?」
と言ってきた。
「誰か、助けて……!」
最後の抵抗も虚しくわたしは車に連れ込まれ、ショックのあまり意識を手放してしまった。
“あの紙”に書かれていた言葉、それは《Ami de feuilleの上咲七星を誘拐した。こちらの邪魔をしたら、上咲七星の命はないと思え! ZERO》だった……。

続き、よろしくね!


朝加莉沙◆8Q:2017/06/18(日) 19:57 ID:SeE [返信]

【飛び込んだ少女たちは知っている】

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

>>259:15,タイミング悪い!
>>260:16,アドリブで
>>261:17,ホントに人気なんだ。
>>262:18,誰か、助けて…!

19,リーダーという者は

「皆さん、席を立たないでください。七星は、必ず助けます。」

リーダーらしく、ななっちのためのことをしよう。
私が言うと、ファンの子たちは静かに座ってくれた。
すると、急に周りが止まった。
私は動ける。
ファンの子たちは止まってる。
つぼみとなむちゃんも。
でも、ひとりだけ動いている女の子がいた。

「莉沙ちゃん、あたし、藤本ヒトエ。KZの作者の身内。完結させるには、莉沙ちゃんとつぼみちゃん、なむちゃんみんなが協力しなきゃ無理だよ。」

え?
ヒトエちゃんは、指をパチンと鳴らした。
すると同時に、みんなが動き出す。

「つぼみ、なむちゃん。協力するよ!金田さんと私はここで時間稼いどくから、ふたりと照明とかひとりずつ残して行って!」

うん、これでいいんだ。
金田さんも、大きくうなずく。
つぼみとなむちゃんは、冷汗を流し、私の目を見る。

「莉沙には敵わないわ。行くよ、つぼみ。七星を助けに。」

なむちゃんっ!
つぼみも金田さん以上に大きくうなずく。
うんうんっ!

「すみませんが、ななっちを助けに、つぼみとなむちゃんが行きます。私ひとりのソロコンみたいになるけど、やってくれるかなっ???」

「莉っ沙ーいこーう!/りっサーイコーウ!」

よし!
ソロコンいくぞ!

{※莉っ沙ーいこーう!とは、掛け声です。}


上咲七星◆J2:2017/06/19(月) 18:37 ID:uiU [返信]

【飛び込んだ少女たちは知っている】

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>>260:16,アドリブで
>>261:17,ホントに人気なんだ。
>>262:18,誰か、助けて…!
>>265:19,リーダーという者は


20,犯罪者集団『ZERO』
__はっ。
えっと……ここ、どこ?
わたし、どうしたんだっけ……?
ていうか、なんか腕が痛い。
そう思って腕を見ると、太いひもで固く結ばれていた。
そして、その下に見えたのは。
「きゃあぁぁぁっっっ!!!」
なんと、遥か遠くにある地面だった。
「あー起きたかー」
「だっ、誰っ?!早くっ!下ろしてっ!」
……わたし、高所恐怖症なのっ……!
「それは無理だな。お前のその姿、多分全国のニュースでやってるよ」
はあっ?!なに、それ……。
「国民的アイドルであるAmi de feuilleの上咲七星がこんな目に遭っていると知ったら、馬鹿な警察はどうするかな?クククッ。いやぁ、面白いな〜」
そうだった……わたし、連れ去られたんだった……!
どうしよう?
そう、冷静に考えられる程、落ち着いていなくて。
叫びたいのに、怖さのあまり声が出ない。
かわりに出たのは……、
「りさっち……つぼみ……なむちゃん…………KZの、皆……っ」
そんな、小さな小さな声だった。
『__速報です!今日午4時頃、国民的アイドル、Ami de feuilleのななっちこと上咲七星さんが、国際指名手配されている犯罪者集団ZEROに、ライブ中に連れ去られました。空中に宙ぶらりんにされている映像がインターネット上に拡散されています!これもZEROの仕業なのでしょうか?警察はどう動くのでしょう?また情報が入り次第、お伝えしたいと思います』
そう言うアナウンサーの声が、どこからか聞こえた……。
わたし……どうなっちゃうの……?


続き、よろ!


朝加莉沙◆8Q:2017/06/24(土) 22:20 ID:SeE [返信]

【飛び込んだ少女は知っている】

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

>>261:17,ホントに人気なんだ。
>>262:18,誰か、助けて…!
>>265:19,リーダーという者は
>>266:20,犯罪者集団『ZERO』

21,

ななっちのためにも!
チロッっとKZ席を見る。
若武、小塚君、黒木君、翼、忍…。
上杉君はお手洗いでも行ったのかな。

「さあ、今、私が作詞作曲した、メンバーfour聴いてください!」

『メンバーfour』
私とななっち、つぼみとなむちゃん4人のアイドルグループ全員に乗せた歌詞。
よし、アドリブでいくぞ!
アカペラで。

『大事な日を待ち構えていた 私が
仲間という大切な人を なくしたこの悲しみにうち勝てなくて泣き続けていたときの景色』

ここで、曲に合間を作った。
するとファンの方が声を揃えた。

【いつでもきらめくっりさっち〜!】

『水滴が浮かんで 前が見えなくて 前がぼやけている』

ああ、涙が出てきて歌えない。
もう歌えなさそう。

『みんな、今からはビビデビミルにチェンジだよ〜♪』

ビビデビミルとは、私とななっちとのデビュー曲。
これならっ!!

『ワタシとアナタの 笑顔がこぼれる毎日 こんなに幸せな日はもう二度とないかもしれない でも作ろう
その幸せを作っていこう 輝く明日へと踏み込んでいこう』

【ヒュ〜!】

ななっち、頑張って!
ポケットに入れていたスマホを出し、急いでななっちに送信する。

『つぼみとなむちゃんが行くから待っててね 莉沙』


上咲七星◆J2:2017/06/29(木) 00:01 ID:AHQ [返信]

【飛び込んだ少女は知っている】

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>>262:18,誰か、助けて…!
>>265:19,リーダーという者は
>>266:20,犯罪者集団『ZERO』
>>267:21,(未定?)


22,無理すんな。
__ピロリン
んっ?この着信音は……。
「おー、朝加莉沙からメッセージだぞー」
やっぱり……、りさっち……!!
りさっち専用のこの音。
……てか、スマホまで取られてんのっ?!
「んー、なになに?『つぼみとなむちゃんが行くから待っててね』だってさー。助けるつもりなのかなー、無理だよねー、あははー」
__カチン
何なの、ほんとに。
「ちょっと、あんたさ!わたしを捕まえたことに関しては、この際どーでもいいよ!けどさ、りさっちやつぼみちゃん、なむちゃんの気持ちをそんな風に笑ってあしらうとか、許せないんだけど!ふざけないでよっ!」
『堪忍袋の尾が切れた』というのは、こういう時のことなんだろう。
「へー。随分、余裕なんだねー。そんな、吊り下げられてる状態で?ふーん。俺なら、お前を落とす事だって出来ちゃうのにねー」
ただムカついてただけ。
その言葉が出たのは、つい、だった。
「だったら、何?落とせるもんなら、落としてみなさいよ!」
……言っちゃったぁ!
これは本当に、どうしようっ?!
「言ったな。お前、度胸あんなぁ。じゃ、お望み通り、落としてあげま……っ?!」
「やめろっ!!」
……え……。うそ……?
この声、って……まさか。
「七星!大丈夫かっ……!」
……上杉くん……!?
「きさまっ!よくも『ZERO』の邪魔をしてくれたなっ!ただではおかんぞぉっ!!」
いや、やめて……っ!
「望むところ。そっちこそ、よくやってくれたな。覚悟しろよ」
ぜ……前言撤回っ!!怖いです!!
上杉くんなら、負けないような気がします、ハイ!!
__その後、ボカボカという鈍い音が数発して、見事上杉くんの勝利!傷一つ、なかった。
「七星、手ぇ伸ばせるか?」
「え……う、うん……っ」
必死に上杉くんの方に手を伸ばす。
__パシッ
小気味良い音がしたと思ったら、すーっと引き寄せられていて、いつの間にか上杉くんの腕の中にいた。
「ふあぁ……ちゃんと、床が、ある……」
「大丈夫だったか?遅くなって、ごめんな」
上杉くんの言葉に、首をふるふると横に振る。
そんなこと、ないよ……。
だって、来てくれたんだもん。
「わたしは、全然平気!別にっ、高いところも、大丈夫だし、むしろ楽しかった、かな……っ」
平静を装う、って大変だぁ。普通だったかな?
「そんな、無理すんなよ。全然、平気じゃなかっただろ?ましてや高いところなんてさ……」
なんで、気付いちゃうかなー。
優しくされたら泣いちゃうじゃない。
…………本当は、怖かったもの。
「縄でキツく結ばれてたとこは、痛くないか?」
「んー、大丈夫そう……。ていうか!結ばれてたとこ、細くなりそうじゃない?えへへ……キツかったもん……」
これ以上はやめてー!
本当に、泣いちゃうよ……。
誤魔化しきれなくなるーー!!


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