古墳の名称
今、大阪府が古市・百舌鳥古墳群の世界遺産登録を目指して頑張っていることをご存知でしょうか?
この古墳群は、かの有名な日本一大きな古墳、「大仙古墳、仁徳天皇陵」があることが有名なのですが…
お気づきでしょうか?
名前が二つあるのを…
今回の議題はこちら、「古墳の名称」であります。
まず、なぜこんなことになったのかというと、天皇陵とされている古墳の年代が、その天皇の時代と噛み合わなく、天皇陵と決めつけられないということが原因です。
例えば、「大仙古墳、仁徳天皇陵」
宮内庁的には「仁徳天皇陵」、考古学的には「大仙古墳」となっているのです。
さて、なぜこの議題をいま出したのかと言うと、そう、「世界遺産登録時の名称」として、どっちを使うかということで対立しているからです。
ちなみに、現地点では「仁徳天皇陵」となっているのですが、考古学的に考えるとおかしくなるのです。
なにせ、「仁徳天皇」の御陵かどうか議論されているなか、「仁徳天皇の御陵」と決めつけてしまっているからね。
数学の方程式で、特に証拠もなく「X=1」と決めているようなものです。
>>659の続き
個人的には、あんな大きな古墳は絶対天皇陵だと確信しています。
きちんと研究すれば、「仁徳天皇か否か」もきちんとわかるはずです。
まあ、説なんて沢山ありますからね。その中から真実を見つけるのは難しい話なのです。
ただ、今まで仁徳天皇陵とされていたところが急に大仙古墳と名前が変わってしまうと、地元の人や今までそう習っていた人が困惑することでしょう。
今日、日本の歴史教育では「大仙古墳」となっていますが、そうなったのも最近のことで、世間一般に「大仙古墳」と呼ばれるようになるにはかなりの時間がかかりそうです。
そう考えると、形式上は「仁徳天皇陵」、学名上は「大仙古墳」と二つつけてもいいと思います。
それか、「伝仁徳天皇陵」とすればいいと思うのです。