シリルは唾を飲み込み
できるだけ普通を装って一階に降りた
母親はいつも通り、いつもの場所に座っていた
変わっているところは、ワインと血で汚れた真っ白いカーペットが無くなっていて、父親も居なくなっていた
ワイン瓶の欠片も綺麗に片付けられている
シリルが席に着くと母親は「ごめんなさいね、ワイングラス割っちゃって、あとお父さんはしばらく出張だから」
一部始終を見ていたシリルはそれが嘘だとわかっていたが、いつも通り、「あぁ、うん」と出来るだけ無難にかえした
夕飯はなかなか喉を通らなかったがなんとか食べ 「ごちそうさま」と言い自分の部屋に戻った
またイヤホンをして勉強をしようと思ったが、もしも見ていたことを母親に知られていて、後ろから来たら、と考えるとイヤホンをして音を遮るのは危険だった
その後の勉強は緊張で全く頭に入らなかった
寝る時も緊張、不安で寝られなかったが連日の徹夜で遂に寝てしまった
次の日のテストを終わらせた 結果は明日張り出される,,,今度こそいつもシリルを追い抜いた彼,,,アイツを抜いてやる、そうじゃないと今までの苦労は何の意味も成さなくなる
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やっと終わった( ´_ゝ`)ゴフッ
後日談
母親はそのまま行方不明
地下室の壁からは男性の遺体が発見された
警官一人と学生一人がナイフで刺されタヒ亡
森からは致死量の血が発見され、遺体は見つからなかった