三度目の発砲がした、銃弾がシリルの脇腹に直撃する
シリルはなんとか痛みに耐えマスクを引きちぎり投げ捨て真っ暗な森に進む
しばらく走り振り返ると追っていた警官の姿は見えなくなっていた
シリルは耳を澄ます,,,耳鳴りが邪魔だ、、、
サイレンの音も足音も,,,耳鳴り以外聞こえない
樹に手をつき体重を預けながら撃たれた足を引き摺り、進む
何かに見られているような感覚はシリルの心拍数を上げてゆく
だんだんと樹についた手が弱々しくなってゆく
シリルは遂に地面に倒れてしまった、だがまだ進める、両腕が残っている、、、
這って進もうとしたが足首が何かに絡まったようで進めない、
強引に振りほどき進む、耳鳴りと謎の視線は相変わらずだった
鼻血が出てきた、手で拭い進む
背後から得体の知れない不気味な恐怖心が湧きシリルのスピードは上がる
出血のしすぎで目がくらみ、意識が飛びそうだ、闇と恐怖心、耳鳴りで気が狂いそうだ
出血はますます酷くなり足から感覚が無くなっていたゆく遂に両腕も動かせなくなり大きく地面から飛び出した樹の根にもたれ掛かる。
頭が割れそうなほどの耳鳴りの中弱々しく呼吸をするシリルが見たのは、真っ白な何もない顔だった
END
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やっと終わった( ´_ゝ`)ゴフッ
後日談
母親はそのまま行方不明
地下室の壁からは男性の遺体が発見された
警官一人と学生一人がナイフで刺されタヒ亡
森からは致死量の血が発見され、遺体は見つからなかった