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初代巫女
「へへへ、そんなに褒めても何も出ないよ?」
始めてやったゲームでも自分が勝てた事を知ると、素直に嬉しそうに笑いながら、魔咲美の自分の力と運を褒めているのを聞いてますます上機嫌になる。
初代巫女
「…こうして誰かと一緒に遊ぶのは久し振りだなぁ。
私はね、集落の外に捨てられていたところを集落の外れに住んでいた老夫婦が拾ってくれたそうなんだ。だから……昔からこうして誰かと一緒に遊んでみたかったんだ。」
ふと、初代巫女は自分の生い立ちについて軽くだが呟く。
初代巫女はこれまで色々な遊びを自分を拾って育ててくれた老夫婦から教えてもらったものの、両親が不明な初代巫女は寺小屋のような同世代の子供がいる場所に行けなかった。
やたら子供っぽい性格だったり、天然な言動をしていたのも、世間の喧騒とは隔絶された特殊な環境で育って来たからなのかもしれない。
初代巫女
「私の長年の願いを叶えてくれて、ありがとう。」
異次元の強さを持っており、その力を世界の支配に回せば、人も妖も力だけで支配し、全世界を支配することも容易である程の力と、無敵と言っても差し支えがないほどの強運を持ちながら……
初代巫女の願いはとても小さく、ちっぽけな、それこそ幼子でも叶えられるような些細なものしか無かったのだろう。
魔咲美「・・・・・ア、アンタさえよければ、いつでもこうして遊んでやっても・・・・・いいけど・・・・・」
(相手の話を聞けば、相手に対する見方がガラッと変わる・・・・・
妖怪を、しかもトップクラスで強いと言われる鬼をも簡単に遠くへ吹き飛ばせるほどの人間離れした異常な力と、圧倒的な強運の持ち主というイメージしかなかったが、境遇を知った今、こうしてただ誰かと遊ぶことが相手の幸せと知った今、初代巫女さえよければばいつでもこうして遊び相手になってもいいと、照れくささからか少しそっぽを向きながら言い)
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