魔咲美「かもな・・・・・」
(確かに自分と相手はどこか似ている、もう少し早く出会っていれば、自分の性格も捻くれ者にはならなかったのたろうかと思う・・・・・
相手はついさっきも自然な、無邪気な笑みを浮かべていたが、自分はあんな顔をしたことさえ記憶にない・・・・・)
>>108
初代巫女
「貴方は人間が……この世界の事が好き?」
《ザアァァァァァァァ……》
ふと、初代巫女は魔咲美から顔を逸らして、辺りの木々がざわめき、二人の間に風が吹き込み、その風によって初代巫女の長い黒髪が風に靡き、その表情が見えないものの、その声からは何処か寂しそうにも聞こえる。