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大人萃香
「まだ軽口が言えるなんて驚いたな。」
萃香は魔美咲の腹部に一撃を入れて吹き飛ばすと、そのまま鎖を握る右腕に力を込めながら、依然として強気に言葉を返す彼女の威勢に関心するものの、その瞳には何処までも純粋な怒りだけが映っている。
大人萃香
「おい人間。お前に一つ教えておいてやるよ。
妖怪ってのは……理不尽だからこそ妖怪なんだよ!!」
右腕を勢いよく横へ振るうことで鎖で繋がった魔咲美の体を周囲の木々へ叩き付けて更に追い込もうとしていく。
鎖で両腕を拘束された状態ではまともに抵抗も出来ず、技や力も発動することが出来ず、一方的になぶれるだろうと考えている。
ドゴッ・・・・・!
魔咲美「ぐぁっ・・・・・!!!!!」
(木々へ叩き付けられ、あまりの衝撃に段々酔いも覚め始める・・・・・
そして、理不尽だからこそ妖怪なのだという相手の言葉を聞けば「ハハ・・・・・ハハハハ・・・・・クソみたいな理屈だな・・・・・」と、相手の言い分を一蹴し、睨みつける・・・・・
時に人間は、どんな理不尽にも立ち向かう姿勢を見せることがある、それは、人間が妖怪に勝てる部分なのだと魔咲美は思っている・・・・・)
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