《ドゴォッ》
初代巫女
「……魔咲美。……アンタ、これはどういう事か説明してもらえる?」
立ち塞がる数多の鬼や妖怪をまとめて殴り飛ばして萃香達のいる鬼の屋敷の前にまで辿り着いた初代巫女が萃香と瀕死の魔咲美を見て、萃香にどういう事なのかと問いかける。
大人萃香
「どういう事もこういう事も無い、今日をもってお前は私達によって叩き潰されるんだからな!!!」
遂に宿敵である初代巫女が現れた事に高揚し、魔咲美の体を拘束する鎖を握る腕に力を込め、怒鳴るように萃香が言葉をぶつけた次の瞬間、初代巫女の姿が跡形もなく眼前から消え去る。
《バキンッ》
初代巫女
「……おーい、生きてる……よね?」
鬼の四天王
「!!!?」
萃香だけでなく、少し離れた場所から二人を傍観していた三鬼の動体視力をも凌駕した速度で魔咲美の元へ移動し、鋼鉄すらも超えた強度と硬度を誇り、鬼の怪力で叩き付けてもヒビ一つ入らなかった萃香の鎖を何の障害にもならないと言わんばかりの様子で握り潰し、魔咲美を解放する。
圧倒的はスピードに加えて鬼の攻撃にも耐える鎖を難なく破壊したそのパワーから四天王全員が初代巫女を脅威であると判断してしまう。
魔咲美「あ・・・・・あぁ・・・・・なんとか、な・・・・・」
(助け出された魔咲美は、霞む視界に映る初代巫女を見ながら、なんとか生きていると伝える・・・・・
自分でも今こうして生きているのが不思議なくらいだが、人間本当に死をすぐそこに感じた時は、意外と死なないものなのだろうかと思う・・・・・
そして、魔咲美からは強い酒の匂いがすることから、無理矢理飲まされたであろうことが伺える・・・・・)
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