>>32
初代巫女
「周りの人間……ね。
…………あまり他の人間と一緒にいた事が無いからよくわからないわ。」
初代巫女は空中で浮遊しつつ、魔咲美の問いに対し少し考えてみる。
これまで自分は時折、集落に降りて食料や日用品と言った必要最低限のものを妖怪退治の報酬として受け取ったり、妖怪退治の依頼を受けたりする事はあれど、
他の人間がどういうものなのか、自分と比較する事が出来る程一緒に居る事が無かったため、少し悲しげな顔を見せながらも、他の人間についてはよくわからないと応える。
魔咲美「・・・・・あぁ、そうか・・・・・考えてみれば私も、そこまで人間についてはあまり知らなかったな・・・・・」
(自分も差別されることが嫌で森の奥に住むようになってからは、誰かと関わりを持つことなんてなかったことから、あまり誰かと接したことももうどれくらい前なのかも思い出せない・・・・・
その点から、自分と相手は似ていると思い始める・・・・・)
>>33