#7 色の亡い街
アルビノ。それは一つの罪の名称である。
>>18 続き
命は罪で、存在は災い。白い髪や人よりも色素の薄い肌と瞳は、悪魔の象徴と言われた。忌み嫌われ、姿を見られれば石を投げられた。
居場所なんて何処にも無い。勿論誰にも必要とされない。こんな扱いを受けるくらいなら死んだほうがマシだって。わかっているくせに何かにすがりついて生きようとした。黒い布を目深に被り、姿を隠しながら、常に周り人間に怯えながら。
僕は人間の真似をする白い悪魔で。それは酷く滑稽なものだった。