「三人ともどうしたの?」
結はニヤニヤしている私達を見て、首をかしげて不思議そうに聞く。
「ううん!なんでもないよ!」
美代奈は何事もなかったように笑顔で言う。
なんだか、その笑顔で言うと余計怪しい……
「てか、夢のリュック大きいね〜」
結は私のリュックをジィッと見る。
「いや、修学旅行の時も使ったよ?」
私は結が私のリュックを見る姿を見て、苦笑いをして答えた。
「そうだったの?気づかなかった!!」
結は目を真ん丸にさせてびっくりしていた。なんだか、嘘っぽいな〜…
「皆さんおはようございま〜す!」
藤原先生はきちんとした格好で教室に入る。
なんだか香水の匂いがするな〜…
「今日は離任式です。今日で6年生最後です!ちゃんと学校とお別れしましょうね!えっと、このプリントは離任する先生の名前書いてありますので見てくださいね」
先生はプリントを配りながら言う。
私は渡されたプリントをジッと見る。
「せ、先生!」
「はい?」
私は席から立ち上がり、先生を呼んだ。先生は私の方を振り返る。
「先生ってこの学校から居なくなるんですか?」
私は少しあわあわとした顔で言う。
そう…プリントには『藤原麗子』と書いてあったのだ。
>>377を修正します。
藤原先生の名前ですが、正しくは
『藤原美香』でした