6,ともだち【星姫side】
手を掴まれたわたしは、抵抗も出来ずに引っ張られていた。
その足で向かったのは、入学早々楽しそうに話している数人の女の子たちのところ。
「ちょっと……っ!」
「初めまして!」
「涼夏ちゃんってば……っ!」
わたしの制止を華麗にスルーして、その女の子たちに話しかける涼夏ちゃん。
「あ、初めまして〜」
女の子たちの中で一番手前にいるショートヘアの子が、にこやかに返してくれた。
「私、ルリナっていうの。あなたたちは?」
「あたしは芳野涼夏、こっちは立花星姫」
涼夏ちゃあん……。
「私はユキノです!」「私はチカだよ」「私は、サナ!」「私、セイコです」
わっ……!
火がついたように次々と名前を教えてくれるその子たちの勢いにビックリしてしまう。
「セイラ、って可愛い名前だね!」
そう言ってくれたのは、ルリナちゃん。
恥ずかしいけど、ちょっと嬉しいかも…。
「あの……ありがとうございます。でも、名前負けしちゃってますよね」
㋴「そーんなことないってぇ!」
㋠「そうそう、セイラちゃん可愛いし!」
㋚「モデルさんみたいだよ、ホント!」
㋝「ってか、なんで敬語?タメで良いのに〜」
なんか……賑やか、だな。
「セイラ、敬語は直そうよ」
「涼夏ちゃん、でも……」
「でも、は禁止!仲良くなりたくないの?」
「……うぅ」
そんな、いきなりは無理だって……。
㋸「涼夏ちゃんとセイラちゃんって仲いいね〜」
㋷「そうかなぁ?……てか、呼び捨てでいいよ!」
㋸「おっけ!じゃ、私のことも呼び捨てで!」
㋴「私らも呼び捨てでいい?」
㋷「もちろん!」
㋠「あ、いきなりだけどさ〜、涼夏って何部入る〜?」
㋷「んー、バレーボール部とか?」
㋚「お!私と一緒だ!」
㋝「私もバレーがいいな、って思ってた〜」
㋷「良かった!知ってる人がいなかったら悲しーしねー」
涼夏ちゃんは、スゴいな……。
すぐにみんなと打ち解けられてて。
わたしには、絶対無理だなぁ。
わたしは、涼夏ちゃんの隣でにこにこ笑っているだけの自分が、心の底から嫌い……。
これは…小説??
は台本??
ちょっとおかしいかも…
あと出てる人の名前キラキラすぎませんか?
わ、りおちゃん!
…え?!うそ、そーなのっ?!恥ずかし〜
そぉ?ありがとう!
>>26
まいちゃんも!ありがとね
>>27
いちお、そーです。
>>20は自分でもおかしいと思ってます、はい。自覚アリです。
キラキラ…そうですか?まぁそれは私の考える力の問題ですね!