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36:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/27(木) 19:52

>>32

夕陽ちゃんは、岸原くんに冷たい目を向けて、私とこばとにお礼を言う。

「ありがとうございます、ストーカーの犯人が分かって、良かったです」

と、児童会室のドアを開けて、出て行く。
岸原くんがフラフラーと、児童会室のドアに向かう。
夕陽ちゃんは、岸原くんの鼻の先で、ピシャリとドアを閉めた。
岸原くん、崩れ落ちる。
私とこばとは、目を合わせて、チョンチョンと岸原くんをつつく。
岸原くんは、起き上がらない。
死んだように、くずおれている。

「岸原くん〜、カムバーック!」

耳元で怒鳴りつけても、起きない。
児童会室は、寝る所じゃないんですけど。
ムクリと、岸原くんは起き上がる。
その目は、もともと淀んでいたけれど、今は死んだ魚のような目。
ようは、生気がない。

「岸原くん、だいじょうぶ?」

「・・・・・・・・・・・あぁん?」

そして次の瞬間、岸原くんの死んだ魚のような目は、ギラギラとなる。

「てめぇのせいで、夕陽に嫌われたじゃねぇか!」

ちょっと、八つ当たり!?

「って言うか、ストーカーまがいの行為をしていた岸原くんが悪いんでしょ!?」

それを言うと、流石に岸原くんはハッとしたようだった。

「なぁ・・・俺、相談していいか?」

私とこばとはうなずいて、岸原くんを机に座らせる。
岸原くんは、疲れたように、

「俺、どうやったら夕陽と仲直りできるんだ?」


リリカ@恋歌◆JA:2017/07/28(金) 17:45 [返信]

>>39 今、スレたてたよ!


あーあ。
本当に、嫌われちゃった岸原くんは、すがるような目で私とこばとを見る。
今更だけど、兄妹とても顔が似てるんだなぁ。
私は、思ったことを口にする。

「やっぱり、妥当なのは、夕陽ちゃんの好きな食べ物を作るとか!」

岸原くんは、顔をパアッと輝かせた。
でもすぐに、

「俺、料理作ったことないし・・・夕陽が食べてくれるかもわかんねぇよ」

顔を暗くした。
うーむ。
こばとが、

「正攻法は、素直に謝るだよね?素直に謝ったら?」

岸原くんはさらにドヨーンとして、

「夕陽は、一度キレたらひかない質なんだ」

私は、ない頭を振り絞る。
わかんないなぁ。
じゃあ、美矢子さんと喧嘩した事をシミュレーションをすれば・・・。
ダメだ。
私、美矢子さんと喧嘩した事ない。
どうすればいいんだろう・・・?

委員会、初仕事は、とても難しい!


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