きみの声を聞いてみたい。

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18:Rinon◆V6:2017/08/05(土) 09:57


 -6-

「だか、ら……何で、すか……?」

「え?なにィ?聞き取れなぁい!……だって、発音悪いし?」

「……!?」

やっぱり無理だ、わたしは。

こう言われたら、もう逆らう気も無くなっていく……。

「ちょっと、あんた何か言えば?」
「しゃべってもキモいし、黙っててもムカつくし」
「いる意味がないよね」
「もうとっくに存在意義なんか消えてるっしょー」
「ほんとウザい。特別扱いされててさ」

あぁ、本当にもうだめだ。

わざわざわたしの目の前に回ってきて言うから、全て読み取れてしまった。

取り巻き5人の言葉がぐさぐさ胸に突き刺さる。

「もォ、行こ?しゃべらない人形なんか、相手にしてる暇ないわ」

玲奈ちゃんが前に立って、歩き始めた。

そして、その場に残されたわたしは、ぺたんと座り込んでしまった。

わたしを避けながら生徒玄関に向かう人たちを横目で見ながら、わたしはいつしか涙を流していた。

引っ張られた髪はぼさぼさで、コンクリートの地面に打ち付けた膝には痣ができて。

通り過ぎていく人たちの視線を痛いほど感じながら、わたしは迷わず校門に向かって歩き出した。

こんな学校、もうたくさん。

そう思いながら、前だけを見て歩いて行く。

その姿を、教室の窓から悲しそうに見ている誰かがいるなんて、思いもしなかった。
 


Rinon◆V6:2017/08/05(土) 11:09 [返信]

お、莉子ちゃんいるんだ!!

>>18
美藍に、私を重ねて書いてるの。(ほぼノンフィクション、ちょっと理想)
実際に言われたことかもね〜


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