>>42の続きを書きます。
李斗が口に運ぶ事で味は,良いのか悪いのかなって思い拝みながら全部の手料理を食べた李斗が言う。
「…うん、全部美味しいし良い感じだと思いますお嬢様…」
また私をお嬢様と言ったけれど、今日が最後だから許してあげても良いって思った。
「ありがと、李斗……私なりの感謝だよ?」
ちょっと首を傾けて言い、私も朝食を食べて旨いけど美味しいって感じはあんまりしない……
私は李斗がなんで[美味しくない]って言わなかったんだろうかって思うし、私のためだったら嫌って思った。
「李斗は嘘つきだね……」
「えっ、恋歌お嬢様……どういう意味…?」
「あっ,そうだ私フルーツも切らないといけないんだった!」
私の言葉に李斗が何かを言ったって感じだったんだろうけれど、私は動揺に戸惑いを隠せれなかった。
「ちょっ,お嬢様フルーツは要らない……行っちゃた」
そう無視してキッチンに走って行き揺れ動く恋の涙が溢れていきそうになってくる。