うちは急いで救急隊員の人に聞いた。
「どこの病院に先輩は運ばれるのですか?」
「先輩?」
「交通事故にあった人です」
「その人、知り合いなの?」
「はい。そうですが」
「N病院だよ。あ、そうだ。君も一緒に乗ってくれないか?」
「分かりました。でもそこにいる友達もいいですか?その人も先輩の知り合いなので…」
うちと清が乗ると、救急車はすぐに出発した。
服部先輩は…幼い頃に父親をなくし、母親は東京に出稼ぎにいっているため月に一回位しか会わない。身内は母親だけ。
だから、先輩は一人で何でもできる。
>>115改行 ミスってました