第三話
突然、インターフォンが鳴った。
「うっ!? 」
俺はそのインターフォンの音を聞いたとたんにビクッと体が震えだしたのであった。事の発端は、俺が投稿した小説だった。
「と、とりあえず誰なのか確認してみよう」
俺は、玄関まで向かいドアスコープから外を覗くと、するとスーツ姿の男性2人が立っていたのである。
「佐藤さん、佐藤雄一さん。警察の者ですがいらっしゃいませんか? 」
手には警察手帳を持っていたので、確かに警察関係者のようだ。
「はい」
私はそう言って、玄関のドアを開けた。
「佐藤雄一さん。単刀直入に言いますが、貴方はテロリストに狙われています。警察署で保護いたしますので、至急ご同行をお願いします」
テロリスト……やはり、俺はあの変な名前の宗教団体に狙われていたようだ。で、警察も俺の投稿した小説を読むなりして、俺が狙われていると睨んだのだろう。しかし、幸い警察から保護を受けられるようで、とりあえずは安心できる。
「わかりました。す、直ぐに準備をいたしますので」
俺はそう言って、急いで家を出る支度をした。