入りたいです〜!
早速、Twitterで流行ってた「魔女集会で会いましょう」のパロディ書きました(語彙力クソ女)
「おい、ババア」
晴天の下、春のうららかな気候を切り裂くような青年の声が、無駄に大きな庭に響いた。
「あんたも、なかなか言うようになったじゃない。.....反抗期かしら。」
読んでいた分厚い本を乱暴に閉じて、女性は立ち上がった。指をバキバキとならしながら、青年の方に近寄って行く。
「こっち来んなよ」
「逃げないで頂戴。今、雷撃魔法で燃やし尽くしてくれるわ。」
雷撃なのに燃やすのかよ。いや勢いが強すぎて燃えてんのか、こりゃやべえ、などとは口に出さないように、堪えつつ青年は後ずさった。
「やっぱ、【魔女】を怒らせちゃいけねーな」
へっ、と口の端を吊り上げて煽ってみせる。
そんなに煽りに見事に乗った様子の【魔女】は、子供を脅かすような、にやりとした微笑を浮かべた。
「そうよ、もし私を怒らせたら.....」
くるり、とダンスをするかのように。
華麗なターンを決めて、ふわりと、華やかなスカートの端を翻すその姿は、人を魅了し食らう魔女そのものだ。
とん、と。青年の唇に【魔女】の白く細長い指が当てられた。
それから青年が、どきりとしてしまうくらいに綺麗な表情で、こう囁いた。
「【たべちゃうわよ】」
お言葉に甘えて( ^∀^)
>>20 の続きです
【魔女】の人間を惑わすためなんだか、無駄に綺麗に整った顔が、目の前に迫ってきた。
青年は、不快そうに目を細めて、
「どけよ、おばさん」
と優しく押し返した。
我ながらなんって紳士なんだ、と青年は涙が出そうな位だった.....のだが
対する【魔女】は指を、ぱちん と鳴らした。指先に炎が灯る。
「燃やすわよ」
「何でだよ!ちゃんと丁寧だったろ!?」
【ババア】よりも【おばさん】の方が丁寧だと、昨日本に描いてあったのだ。
青年は、あくまでそれを実行したまでだったのだ。そう、あくまで。悪気なんて少ししかない。
「お、思い出した!」
【魔女】が、すっとこちらに、火のついた指を向けてきた。
フォローする前に燃やすなよ!と心のなかで、ツッコミながら、バックステップで距離をとる。
「【ババアシリーズ】の最上級だよ!一番丁寧だってかいてあった!」
青年が叫ぶと、【魔女】は動きを止めてくれた。
「言ってみなさい」
何で、こいつ上から目線な態度しかとれないんだ
という感想を飲み込み、真剣な面持ちで、青年は口を開いた。
「おばあさん」
.....青年は全治二週間の火傷を負った。