「ゆ、優斗……」
どうしよう。優斗にも告白された。
胸の中が熱くて、今にも心臓が飛び出しそう。
「あのとき、俺が倒れたとき……一番声をかけてくれていたのはお前だった。
起き上がれなかったけど、ちゃんと聞こえてたんだぜ?……嬉しかった」
「あ……」
ぼんやりと、思い出す……。
「優斗、大丈夫!?……ゆうと!」
―――昨日のあの時、私は優斗が倒れるのを眼の前で見た。
先生呼んできて……とか聞こえたはずなんだけど、あのときの私の耳には
入っていなかったらしい。
「優斗、しっかりしてよ……!」
ただただ、優斗に呼びかけ続けていた。
なんでだろう?なんで私はあんなにも、優斗のことを―――
「……俺とあいつ、どっちだ?」
「どっちって……」
好きな人って、ことなのかな?
そうなら、答えようがない……。
「……私、二人から告白されてどっちかを選べなんて……」
「……だよな」
優斗は、改まったように言った。
「もし神山を選んでも、お前を振り向かせてやる。それでもダメなら、諦める」
「優斗……」
「だからお前には、好きな方を選んでほしい」
こういう場面は、俺のものになれっていうのが多いと思ってた。
でも優斗はなんだか、私のことを優先してくれてるように見える。
「……じゃ、帰るから。明日な」
「うん……」
優斗は、音楽室から出ていった。
残っているのは、私だけだ。
優斗は三年生……上級生の教室は、三階。
私達の教室は二階だけど、明日は会いに行ってみようかな……。
ホントにすいません!
>>35のラストのシーンを
私なりに変えてみました
優斗は音楽室から出ていった。
残っているのは、私だけだ。
私と優斗は隣の席だ
普通の人なら気まずくて
明日学校に行くのが
嫌なのかもしれないが
なんだか私は明日が待ち遠しい!