昼休み。それは他の班であれば和気藹々と食事を楽しんでいるであろう時間。しかし私たちはその真逆で、病院にて意気消沈していた。理由は言わずもがな、悠馬が苦しんだから。
唯一悠馬の病気の事を知らない芽依ちゃん(痣だらけww)は無口で病院の床を睨みつけている。
今悠馬は病院の医師に診察を受けている。
「奏、今は一時休戦だよね」
「当たり前だよ。そんなことしてる場合じゃないもん」
私と奏の意見は一致していた。流石親友(憎むべきは恋敵であること)。
心を一つにし、一致団結(芽依ちゃんは除く)したところで看護師に呼ばれた。何故?
私たちが案内されたのは、診察室だった。そこのは悠馬と、医師の二人だけ。私たちは悠馬の後ろに準備されていた丸椅子に腰を落とした。
「橋本さん。あなたの病状がかなり悪化しています。今すぐ帰ってかかりつけの病院へ向かってください。君たちを呼び出したのは、橋本さんを送り届けて欲しいからだ。研修なのだろう?なら教師たちが屯している本部があるはずだろう?そこまで連れて行ってあげてくれ。あまり負担をかけないように」
医師は私たちにそんなことを言った。勿論二つ返事で了承し、病院を出た。
私は、医師にも奏にも芽依ちゃんにも、さらに悠馬にも言っていないことがある。言ってもどうせ反対される。奏は便乗してきそうだけど。
私は、───悠馬と一緒に、帰る。
明日の11時頃にまた来るわ、>>320お疲れ様です。