それからは、当然だけど藤原さんと接触どころか目を合わせることすらできなくなった。それほどまでに僕は彼女に恐怖を与え、嫌われる理由をたくさん作ってしまった。
そんな僕に、転機が訪れた。研修だ。班は別だったけど、二日目に何故か藤原さんは僕の班に入ってきた。
これは、まだ僕にチャンスがあるということなのだろうか?
僕は、この研修で。この恋に終止符を打つことになるかもしれない。ハッピーエンドではなく、バッドエンド。僕の失恋という形で。僕にはもう、彼女どころか女友達すらいなくなってしまうかもしれない。僕の自業自得だ。僕はそうなってしま手も藤原さんや他の女子を恨むことはできない。全て、僕のせいだから。
だから、僕は未来に絶望しか抱いていなかった。
でも、それは違った。藤原さんは僕の事を誰にも言っていなかった。だからと言ってまだ希望があるとは思わない。僕は、藤原さんと付き合うことができるわけがない。もしかしたら誰とも付き合うことができないと思う。
だから───
「黒瀬君! わ、私と! 私、城崎奏と、つ、付き合ってくだしゃい!」
僕が告白されるなんて、ありえないと思っていた。
>>332ライバル減ったww残ったライバルは痣だらけの芽依さんだけですねw