本当は―――あんな風に、言いたくなかった。
あんな風に、黒瀬君を突き放したいんじゃなかった。
罪悪感に浸っていると、私に一人の人物が近づいてきた。
円城寺芽依―――――クラス一の美少女だった。母の情報によると、家が世界的な大富豪らしい(卍^o^)卍ドゥルル。
そんな人がこんな平凡な私に何の用だろうか。
「ねえ―――――夢乃ちゃん」
「芽、芽依ちゃん…どうしたの?」
芽依ちゃんの顔には、優しい笑顔が浮かんでいた。その笑顔は、何か不吉なものを感じさせた。
「夢乃ちゃんって、悠馬君と付き合ってるんでしょう?」
「そ、そうだけど…」
「悠馬君の事、私に譲ってくれない?」
「へ?」
あまりに突然の事だったので、一瞬意味が分からなかった。
「私も、悠馬君の事が好きなの」
「待って。私はあなた以上に悠馬の事が好きだから。だから……譲るなんて、できない。」
「ふうん、そう。」
彼女は何かいい案でも思いついたかのように、口の端を上げ、にやりと笑った。それはお嬢様であることを感じさせないほど、不敵だった。
「じゃあ、さっきの事、みんなに言うからね」
「え?さっきって…」
「黒瀬君のこと。黒瀬君にあんなひどいこと言って傷つけて…それがバレたら、どうなるかな?」
芽依ちゃんが私を睨んでくる。
「みんな黒瀬君のこと好きだから、夢乃ちゃん―――ひどい目に合うかもね└(・∀・)┐ズンズン┌(・∀・)┘チャッチャ」
「決めるのは――――夢乃ちゃんだよ?」
彼女はそう言い残し、去っていった。
芽依編
>>80「みんな黒瀬君のこと好きだから、夢乃ちゃん―――ひどい目に合うかもね└(・∀・)┐ズンズン┌(・∀・)┘チャッチャ」
>>93「そう。明日からが楽しみね+゚ゎくゎく.+゚(o(。・д・。)o).+゚ぅきぅき.+゚」
>>490「悪役風に登場したのに主人公にボコられるわ何故か失恋した認定になってるわで最悪! どうしてこうなった!?」