それではいよいよ始まります!おかしな点などがあれば、アドバイスしてくれると嬉しいです😊
「一緒だ!」「やった!」
「えーまじかよー」
散る桜と共に、そんな声が聞こえる。
「・・・あと一年、頑張らなきゃ」私はクラス発表の表を見て、ギュッと拳を握り締める。
私は青島純夏。男子が大の苦手・・・!
それなのに、今年もなってしまった。藤四郎君と同じクラスに!
小坂藤四郎君。クラスのお調子者だ。私は藤四郎君が一番苦手。
なぜ、あんなに人気があるんだろうか・・・
私が絶望に浸っていると、「すーみかっ!」という明るい声が聞こえた。
「美海!」
高橋美海。私の親友で、幼馴染み。男子が苦手なのを理解してくれてて、男子に絡まれそうになったら助けてくれるんだ。
「クラス同じだよ、やったね〜!」「えっ、本当に⁉」
クラス発表の表を見ると、6年3組の所に、美海の名前が!
「やった!今年も一緒」これなら、大丈夫かもしれない。
深呼吸をして、私は6年3組の教室に入った。
続き書きます!
>>5の続き
「こんにちわぁーっ!じゃなくて、1年間よろ!」
(ヒャアアッ!だれ⁉)
藤四郎君だ。
「ちょっと藤四郎⁉純夏は男子が苦手なの知ってるでしょ(一昨年同じクラスだったから)。いきなりとかやめてよね、私も驚いたんだけど!」
美海が慌てて注意する。
「えー!だってよぅ、これから1年間ずっと同クラだぜ?挨拶は大切だろ、大切。」ふてくされた藤四郎君は、そのまま向こうに行ってしまった。
「もー、新学年早々うるさいっての」美海はぷうっとほおを膨らませた。
(そして何事もなかったように去る藤四郎君であった・・・)
「えー、では早速自己紹介といきましょうか」担任教師の高倉先生が言った。
「えーまじぃ⁉」「ハズいんですけどぉ」クラスのブーイングを遮るように、高倉先生はこう付け足した。
「ほらだって、三枝さん(転校生)もいるでしょ?挨拶は大切よ、大切。」
(藤四郎君と同じ事言ってる・・・)
結局、出席番号順に自己紹介が始まってしまった。
私は青島で「あ」で、2番だ。