もとの世界に帰ろう?

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧
8:匿名:2019/03/15(金) 15:01

「俺の名前はユウトって言うんだ。歳は16。」

幼いの割には私よりも年上だった

「私はミキ。15歳よ」

自己紹介を済ませると私は急かして言った。

「早く、条件を探しましょうよ」

彼は穏やかに笑った。

「時間はあるんだ。まぁそう焦らなくてもいいさ。少し俺と街を廻って見ない?」

のんびりとした彼の様子に少しイラついた。

「私は帰りたいの!ここで無駄な時間を過ごすわけにはいかないの」

「あー」と納得したように彼は頷いた。

「ここでは時間の流れがないから大丈夫だよ。向こうの世界にいつ帰っても、君が

 この異世界に迷い込む前の時間さ。


 …それとも俺と街を廻るのがイヤなの?」

彼の悲しそうな瞳に私の良心が痛んだ。

彼も私と同じように不意に異世界へ飛んだのだろう。

きっと話し相手が欲しかったのだ。



「いいよ。行こう」




 


ろん◆NUg:2019/04/01(月) 16:45 [返信]


ごめんなさいー。誤字の訂正です。
>>8の二行目
「幼いの割」にではなく
「幼い印象の割」にでした。

 


全部 <前100 次100> キーワード
名前 メモ