こんばんは、猫又と申します。
時間戦士 アシタ☆ガールズ、読ませていただきました。
読んでみた感想ですが。
……すばらしい。
あすかとサキミラの戦闘シーンもそうですが、冒頭の言い回しがとても良い。
日常の風景から、時が止まっている非日常へ一瞬で切り替える。
「過ぎる時すらその場所には存在しないのである。 全ての時が、止まっているのだから」
この切り返しにしびれました。
一話完結風にしてしまったので、
戦闘後の日常シーン(>>7)に詰め込んでしまった感はありますが、
それでも十分に読み応えのある作品でした。
(……いやホント、美味い。じゃない、上手いので、もう少し続いてほしい気もします)
指摘できる点があるとすれば、少しハイレベルなおせっかいですが2点
まず本編(>>2)の始まり方。
あすかより先に「この教師」と書いてしまってるので、え、教師が主人公? と一瞬思ってしまうこと。
あと、唐突にセリフ「きりーつ」から入っているため、場所が少々ふわっとしていること。
この2つを解決するために、
「ざわつく小学校の廊下をランドセルを背負い、歩く一人の少女が居た」
と書いてみてはどうでしょう?
すると場所も分かりますし、
「教師」も「ざわつく小学校の廊下」、背景の一部になって、
【あぁ、なるほどこの子が主人公なんだな】と読者がすんなり物語に入れるかと思われます。
もう一つは冒頭とのつながり。
最後にも書かれますが、サキミラは(>>1)から(>>4)に飛んでいるんですよね?
これも本編と冒頭が切り離されているため、すこーし分かりにくい。
>>4 の登場演出を次代を超えてきた風にする(時計が浮かび上がる)とか、
まるで冒頭の戦闘を思わせる描写(戦いつかれてる)とかを入れると、分かりやすいかなとは思いました。
あと、もうちょっと書いてほしいなーという所はありましたが、
本作品はアクションものですのでテンポも大事です。あまり書き込むとかえって読者を飽きさせてしまうので、このテンポがちょうどいいと思います。
(「ドリームガーディアン シリーズ」の時から思ってましたが、ふたばさんはテンポの良く文章をまとめる才能がありますし、それを十分に生かせているなと感じました)
なにはともあれ、面白い作品をありがとうございました。
次回作や続きがあればお待ちしております。それではー