ここまでプロローグ(のつもり)です
本編に入っていきます
「ねえ。最近みよ帰るの早いよね」
「ほんと。無視されてキレてたり?」
「ま、美姫(みき)に自慢したもんねー」
帰りの会も終わり、ランドセルを背負った時、そう聞こえた。
どうやら、クラスの女子の一部が固まって話しているようだ。
……私を嘲笑っている。
後に分かったことだが、私が自慢…と、思っていなかったが、それを(>>8参照)言ってしまった子こそが、クラスのリーダー。
朝木 美姫(あさき みき)だ。
あっという間に噂が広がり、無視される日々。
でも、私は気にしないのだ。
だって、私には味方がいる。欟はもちろんだけど、涼(りょう)君。
学校で一二を争うほどのモテ男子。優しくて、私の前の席。
無視されたときに涼君がいたら必ず注意してくれる。
無視するのは女子だから、聞いてくれる。
私は、涼君に恋的な好きって言う感じじゃないけど、感謝してる。
そして、私は嘲笑う声を無視して、教室を飛び出した。
早く帰って、やらないといけないことがある。