時雨さん、こんばんは。猫又と申します。
その夜、雨が降る。ここまで読ませていただきました。
読んでの感想としては、1つ1つの文章力やストーリー構成は素晴らしいものの、
やはり情景描写の不足が目につきました。
全体を通して、「いつ」のことなのかわからない部分が多いこともそうですが、
人物の描写に関しても、光の性別が >>4 の「俺」という発言で初めてわかるなど、
ちょっと全体的に説明不足かなと個人的に思いました。
物語を書いているとつい自分が分かっているので説明をはぶき読者に伝わらない現象が起こります。
なので「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「なぜ」「どうのように」「どうしたのか」
特に「いつ」「どこで」「だれが」の入れ方について、少しアドバイスさせていただきます。
〇「いつ」
これが無くなると物語が進んでいるのか戻っているのか分からなくなるので
シーンが移り変わるときに書かなくてはいけません。
「放課後の騒がしい時間」とか「朝の登校時間」
隠したいときには「いつか分からない」とかでもいいので、
書いておくと読者は安心します。
とりあえず、時間が変わったら書いておくことをお勧めします。
〇どこで
キャラクターたちがいる場所が変わったら書きましょう。
詳しく書く必要がないなら、
「『通学路』。私と〇〇は話しながら帰る」
とかでも大丈夫です。
物語は読者の脳内で進みます。
場所が変わったらきちんとお知らせしてイメージさせましょう。
〇だれが・どのように
だれがやったのか、主語が抜けてしまうと伝わらないのはもちろんですが、
初登場時に「だれの詳しい説明」(性別もそうですが、服装や表情などの第一印象の説明)のないキャラは読者をおおいに混乱させます。
第一印象は大切です。いつのまにか居た。みたいな書き方はしない方がキャラが立つと思います。
と長々書いてきましたが、
要するに、自分の頭の中にある物語をそのまま読者に伝えるのはテクニックがいるというお話です。
すぐに習得するのは難しいので、まずは「自分の物語を全く知らない人が見る」ということを意識して書いてみましょう。
表情やしぐさなど人物への文才は十分に感じる作品でしたので、
あとは説明するタイミングを少し考えてみるといいと思いました。
個人的な意見ですが、何か参考になればうれしいです。それでは〜