展開が読めず、ハラハラして凄く面白いです。
これからも読みます。
>>168 ありがとうございます
私は母親と共に二階へ向かい母親の部屋に入った。母親は自分の引き出しの中から数枚の写真と二枚の手紙を出してきた。
「この写真はあんたが幼稚園の時にやった苛めの証拠写真で、この手紙はあんたが苛めていた生徒の保護者からの文句の手紙!」
そこには、小さい頃の私が女の子を泣かしている写真があった。その女の子が誰なのかは思い出せない。
他にも、私が物を壊していたり、女の子に傷をつけている写真などがあった。
「あんたのせいでこの子は『幼稚園に行きたくない』とまで言い出して……。それからお父さんも全然お酒なんて飲まなかったのに毎日の様にお酒を飲むようになって、性格も荒々しくなって……」
母親は目に涙を浮かべながら、荒々しい口調で言った。
次に母親は、もう一つの幼い字で書かれた手紙を見せてきた。
「こっちはあんたが昔書いた謝罪の手紙!手紙を書いたから修まると思ったら、またあんたが苛めをして卒園まで続けて……。だから私もあんたに愛想尽きちゃったの!!」
ふんっ、愛想尽きたなら構ってくるなよ。鬱陶しい。
少しずつだが、その時の記憶が蘇ってきた。
そうだ、父親も母親も昔は優しかった。よく三人で出かけ、家族の仲も良かった。しかし、ある日を境にして私は暴力を受けるようになり、家族の仲は悪化していった。
そう言えば、昔女の子を仲間外れにして楽しんだこともある。……そうか、それが母親の言っている苛めなのか。