(1)
斬首台がまた一つ
背負うべき咎無き者の首を落とす
其の度に湧く民衆の歓声
罪人の断末魔は
喜びに掻き消される
道楽者達が
斬首台に立つ時
民衆は
(金持ちなんぞに
なるからだ ざまあみろ)
と 云わんばかりの
嫉妬混じりの目で睨む
民衆は待ちわびる
断罪の刃が
罪人の首に
落ちる事を
其の刃は
自分達の思いを
代弁している
だから彼奴は
裁かれるべきなんだ
そんな物は建前で
本当の所は
人間が
自らの目の前で
事切れるのが見たい
只 それだけだ
血が
流れるのが見たい
只 それだけだ
道楽者の退屈は
金を使えば
紛らわせるがな
民衆はそういう訳には
いかないんだ
だからさ 道楽者が
用意した玩具
つまり民衆 貴方等自身だ
罪があるなら使えば良い
たとえ無くとも
でっち上げて
被害者ぶって
嘘泣けば良い
そうすれば玩具は
斬首台の上さ
固定されて
ガタガタ震えて
命乞いする様 見て 嗤え
何も やって いないと
本当の事を 云っている 玩具を
嘘吐き だと云って
嘘怒れ
上を見ろ ぎらりと光る
鈍銀の刃
あれが壊して
くれるんだよ
さぁ 落ちろ
ゴトンと
転がって
首から流れる
赤き血を見て
狂喜べ民衆
我が玩具
空を見ろ
肉袋
見下す私は
退屈だ
斬首は楽しい
直ぐ終って 飽きる
今度は 如何しよう
そうだ 拷問にしよう
生きたまま内臓引き出して
ウインチで晒そうか
ファラリスにて
雄牛の悲鳴の再現を
そして生まれる
黄金の骨
我が新たなる調度品
>>491少しグロい…ですね。ゾクッとしました。詩自体にもゾクッとしましたが、それに共感してしまう病んだフォルテ氏(12)にもゾクッとしました。人間の心理を痛いほど突いていますね。