「文字館 遣蝙蝠」
皆様方へ
御機嫌様
え 私は誰ですと
また会いましょうと云った
私ですよ
今は主様の使いを
しております
私の事が知りたいと
数奇者ですね
さては貴方
良い 良い
良いでしょう
お教えしませう
私の事
姿在りし頃
私は蝙蝠でありました
トーテンシェーデルが友でありました
語り相手で
寝の床で
仲間蝙蝠と共に
宴の
飲めや歌えや
そんな時
一人の者が
迷い込み
仲間蝙蝠
血の気多く
襲うけど
皆々レーベンを
奪われました
其の者は
プリュンダラーと
云いませう
私迄レーベンを
奪われたく無いと
命乞い
こうして私は
主様を得ましたと
私の姿が無いのは
何故で御座いましょうかと
主様は苦手なのです
自ずの姿を見られるの
はてさて
そろそろナハトが明けますよ
私は結局何者ですと
只のフレーダーマオスですよ
ま フェアラート
フレーダーマオスですが
第伍部
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