>>97の続き
人形師の工房に
ある人物が
やって来た
身なり絢爛の
貴族様
人形師に云いました
友達になろう
広い工房を作ってあげよう
僕の城に
君の為に
友達 其の言葉は
人形師にとって
初めての言葉
勿論です
嬉しいなぁ
初めての
友達が出来たのです
でも気をつけて
飴の様な
甘い言葉ほど
怖いものは無いのだから
>>98の続き
城にやって来た
人形師
貴族様が手招いて
おいで おいで
こっちだよ
案内された
地下工房
とても広くて
道具もいっぱい
うれし泣きだね
人形師
早速作ろう
人形を
トントン カンカン
ガシャアンと
突然何の音
戸惑い焦る人形師
檻の音だよと
貴族様
したり顔で微笑んで
作っておくれ人形を
僕と云う
友の為だけに
第陸部
>>97>>98>>99>>100 >>102>>103
『哀愚の人形師』
>>107>>108>>109>>110
>>111>>112>>113>>114
>>115
『フロイント・アーデル』