妖精の尻尾〜ナツルー小説〜3

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695:ゴーシュ:2014/03/13(木) 19:59 ID:6eM

長らくほったらかしにしてきた長編の続きです!
思えば>>306を最後に更新していませんでした…。
自分の遅筆度合いが恐ろしいです(*_*)
 


ユキノが何をしようとしているのか全く見当がつかない外野の目は、それでもしっかりと魔方陣の中心へ向けられていた。
やがて鐘の音が鳴り響き、一際大きな天秤を背負った女性─────と、その天秤に乗せられたロキが現れた。
彼女、もといライブラが背負っている、大魔闘演武の時に見たものより幾倍か大きい天秤は、不思議とロキを乗せても釣り合ったままであった。
彼女は自らの主の姿を見て取るや、悲しげに目を伏せた。
しかしすぐに顔をあげ、ギルドをぐるりと見回した。

「だいたいの事態は把握した。まだ事情は何も聞いて居ないのだろう?
主に代わり、このライブラが説明しよう。聞きたいことはいくらでもあるだろうが、すまない。私の話が終わってからにはしてくれないだろうか。」

茫然としつつも、必死に頷くギルドのメンバー達を視界に映すと、彼女はとつとつと語りだした。


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