ストーリーは5月くらい。だいたい集会の時間〜テストの時間の間。
1:転校生の時間
「おはよう」
朝のHR。何故か一番最初に烏間先生がやってきた。
殺せんせーはどうしたんだろう?
「突然だが、みんなに転校生を紹介する」
この時期にこの教室にやってくる転校生って…。
僕は茅野と顔を見合わせた。
教室へ入ってきたのは、男の子だった。
でもーー。
「なんか、渚に似てるね」
茅野の言葉に僕はうなずくしかなかった。
だって彼は長い髪をポニーテールにまとめていたから。
「はじまして、本郷海(ホンゴウ ウミ)といいます。よろしくお願いします」
教室中によく響く声だった。
「本郷さんの席は、カルマくんの隣、奥田さんの後ろだ」
「はい」
彼はスタスタと歩いていく。
なんか、自己紹介にしては短すぎない?
「烏間先生ー、殺せんせーはどうしたんすか?」
前原くんの言葉に、烏間先生は少し困った顔をしていた。
「実はな…」
どうやら、何か事情がありそうだった。
ここで切ります‼
職員室にて、今朝のことだった。
「暗殺、ですか…」
本郷海はポカンとした。
無理もないだろう、こんなご時世に中学生に暗殺任務を依頼するなど、ありえない話だ。
烏間はそう思いつつ、本郷に言った。
「その暗殺対象者がもうそろそろ来るはずだ」
言い終わらないうちに、校舎の外で激しい爆発にも似たような音が聞こえた。
「何ですか、あれは」
「あれが、暗殺対象者だ…」
職員室の窓がガラッと開き、そこから黄色い頭の超生物が現れた。
「ヌルフフフ。ようこそ、あなたが転校生の本郷海さ「ぎゃーーーーーーーー」
殺せんせーが言い終わらないうちに、本郷海は気絶してしまった…。
渚side
それって、つまり…。
「本郷さんは殺せんせーを見てびっくりして、気を失っちゃったってこと?」
カルマくんが答えを言った。
僕らは本郷さんを見た。
「は、恥ずかしい限りです…。まさか、あんな君の悪い生物がいたとは思わず…」
本郷さんは顔を真っ赤にしながら申し訳なさそうに言った。
僕が廊下に視線を走らせると、そこにはビッチ先生とハンカチを目にあてて涙をふきながら、本郷さんを見ている殺せんせーの姿があった。