暗殺教室〜もうひとつの物語〜Part4♪

葉っぱ天国 > 二次創作 > スレ一覧
636:凪海:2016/04/12(火) 21:57 ID:ySs

>>590

 テラス席の様子を見ていたカルマたちは、いきなりの海の行動に唖然とした。

中「やばやばっ! あれどう見たってキスしてんでしょっ!」
カ「ははっ。海やるねぇ」

 カルマは笑いながらスマホを2人に向けてかざして、パシャリと写メを撮った。

殺「ヌルフフフ。みなさんも見習ってください。それにしても海さん、大胆ですねぇ」

 殺せんせーはメモ帳にペンを走らせていた。
 茅野はポカンと口を開けたままだった。


 え?

渚「ちょ、海。それって」
海「さぁね。あとは自分で考えてください」

 海は僕に向かって笑いかけると、お金を置いた。

海「私、このあと予定あるから行くね。お金はここに置いてくから。それじゃ、また明日」

 海は立ち上がって僕に背を向けて店内に入っていった。僕は慌ててその背中を追いかけた。

渚「海っ‼」

 僕が追いかけて声をかけても、海は止まらなかった。そのまま彼女は外へ出ていく。
 ここで呼び止めても、きっと彼女は振り返らないのだろう。そう思いながら僕は海を見ていた。

渚「うっ」

 急に視界がまぶしくなった。
 海のうなじ、光ってる?
 そう思ったときには光は消えていた。
 なんだ、気のせいか。

中「なーぎっさくんっ!」

 声をかけられて振り向くと、そこには中村さんとカルマくん、茅野、殺せんせーがいた。

渚「中村さんたち、やっぱりいたんだね……」
カ「見て見て、渚くん」

 カルマくんが僕にスマホを見せつけてきた。
 その、画像は……。

渚「なっ!」

 僕は赤面をした。

中「へへん、ベストショットだよねぇ。LINEで拡散しちゃったよぉ」
渚「ちょっ、なんでそんなアングルで撮るのさっ!」

 これじゃあキスしてるみたいじゃんっ!

カ「いやぁ、渚くんもスミに置けないね。まさか海が渚くんにキスするとは思わなかったけど」
渚「ち、違うってばっ!」

 なんでそうなるのさっ‼
 茅野はこっち見てるだけで、何にも言わないしっ‼

殺「ヌルフフフ。すでにLINEでは大盛り上がりのようですねぇ」

 殺せんせーの言う通りだった。
 すでに既読はクラスメイトほぼ全員で、前原くんや岡島くんが「やばい、やばい」と言っている……。

渚「だ、だから違うのに……」
中「えー、何が違うのよ。そぉんなに顔真っ赤にさせちゃって」
渚「こ、これは夕日のせいでっ!」
カ「まだお昼だけど?」
渚「………」

 駄目だ、これ以上言っては。
 
殺「ヌルフフフ。これは学校に帰ったら小説を書かなくてはいけませんねぇ……」

 そう言ってマッハで飛んでいった。
 僕は茅野に助けを求めた。

渚「か、茅野……」
茅「さーて、残りのパフェ食べちゃおうっと」

 茅野は店にさっさと戻っていく。
 中村さんとカルマくんはにやにやしながら、

中「まぁ、諦めなって」
カ「そうそう。いくら俺たちに弁明してもキスしたことに変わりはないしね」

 ど、どうしよう……。
 明日の学校で、みんなにからかわれるのが目に見えてる……。


凪海:2016/04/13(水) 02:09 ID:ySs [返信]


 僕は家に帰る最中、海とLINEのやり取りをした。

渚「クラスLINEに出回ってるんだけど……」
海「あー、あれね。別に気にしなくていいんじゃない?」

 海は自由すぎるなぁ。
 明日からの学校で中村さんやカルマくんにからかわれるのは目に見えているというのに。

渚「それで、さっきのあれ。どういう意味?」
海「そのまんまだよ。そんなことより、コンビニに立ち寄ったら? 面白いもの見つけた」

 コンビニ?
 僕はちょうど近くにコンビニを見つけたから、そこに入った。

海「雑誌の棚。情報誌とか週刊誌があるあたり」

 僕は海に言われたとおりにそこに行った。
 そこで、見つけた。

渚「え⁉」

次の日

 学校に走りこむと、クラッカーが飛んできた。

渚「うわぁっ‼」
中「おっめでとー‼」

 中村さんがさらに僕にクラッカーを飛ばしてきた。
 か、火薬くさい……。

海「おっはよ……って何? 超ケムいんだけど」
中「あらら〜、渚くん。彼女来たよ、彼女」
渚「だから違うってば!」

 あー、言わんこっちゃない。
 僕は海を見たけど、海は普通に僕らをスルーして席に着いた。

中「なぁんかフツーだね」
前「ホント」
カ「付き合ってるってバレバレなのにね」
渚「だから違うってば……」
海「ねぇ、渚」
中「そら来た、ご指名」

 海はカバンを持ちながら教卓にバサバサと何かを落とした。

海「私が言ったあれ、見た?」
渚「あ! うん、見た」
中「何よ、あれって」

 僕が言う前に、海が中村さんたちに教卓に落とした何か――雑誌を見せた。

磯「なんだ、これ」
片「情報誌?」
海「付箋貼ってあんでしょ」
原「これね」

 原さんが開けると、そこには!


全部 <前100 次100> キーワード