暗殺教室〜もうひとつの物語〜Part4♪

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716:凪海:2016/04/16(土) 02:29 ID:ySs

 それでは、Aさんのリクに答えますか。
 では、Aさん。よろしくお願いします。楽しんでいただけると嬉しいですっ!

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渚カエ(Aさんリク)

渚side

「ねぇねぇ、渚くん」

 カルマくんに声をかけられて僕は振り向いた。
 今日は休日なんだけど、殺せんせー暗殺の計画のためにみんなで集まったんだ。

「ちょっと買い物頼みたいんだけど、いいかな?」
「買い物? 何か必要だったっけ?」

 別に巨大プリンを作るとか、そういう作戦を立てているわけではない気がするんだけど……。

「ほら、だって言ったじゃん。今日は泊まりこみだって」

 ああ、そういえばそうだった。
 だから僕たち、こうやって大きめのバッグの中に色々と詰めてるんだっけ。
 着がえとか、洗面用具とか。でも、お風呂はさすがに難しいから、E組の山を下りたところにあるお風呂屋さんに行くんだよね。

「で、そのために食材とか色々買いこまなきゃいけないわけなんだけど……」

 そこで、カルマくんの顔が悪魔的な微笑みに変わった。
 絶対、これは何かある!
 次の言葉を待つ前に、カルマくんが何かに気づいたみたいだ。

「茅野ちゃん、茅野ちゃん」

 茅野が重たそうな荷物を持って現れた。

「あれ、渚にカルマくん……。2人とも早いね」
「荷物重そうだね。持つよ」
「ありがとぉ」

 僕は茅野に手を貸した。

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ここでいったん、切ります。
明日学校なんでw


凪海◆3A:2016/04/16(土) 18:05 ID:ySs [返信]


 校舎に茅野が持ってきた荷物を置くと、カルマくんが言った。

「でさ、渚くんと茅野ちゃん。下まで行って、お使い頼まれてくれない?」
「お使い?」

 茅野が首をかしげた。

「そうそう。あ、私服で行ってね。制服で行って本校舎の先生に寄り道してるとか言われたら、色々面倒だから」
「オッケー」

 え⁉

「ち、ちょっと待ってよ、カルマくん。私服って何? そんなの聞いてな……」

 あ!
 つまり、これが狙いだった⁉

「あっれー、渚くんには連絡回ってなかったんだ。私服持って来いって」

 僕は何かまずい予感がして、慌てて茅野の手をつかんだ。

「い、今すぐ行ってくるよ。大事な作戦会議をするんだから、着がえなんて時間のロスだし! ね、茅野‼」
「え、あ……」

 茅野の言葉を聞き終える前に、僕は茅野と一緒に走りだした。

「チェッ、つまんねぇの」
「あれ、カルマ。失敗したの?」
「あー、中村か。感づかれちゃったよ」
「なぁんだ。残念だなー」

 山を駆け下りていると、

「ス、ストップ渚っ!」
「あ、ごめん……」

 僕は茅野に声をかけられるまで走りつづけていた。
 茅野はいきなり走ったせいで汗をかいたのか、それとも別の理由か。顔を真っ赤にしていた。

「そ、それと手……」
「あ、ご、ごめんっ‼」

 つかんでいた手を、僕は慌てて離した。しばらくの間、気まずい空気が僕らの間を流れた。

「ねぇ、茅野……」
「何?」
「顔、真っ赤だけど……熱でもあるの?」
「え⁉ え、あ、そ、そんなに真っ赤かな?」

 そう言って、さらに真っ赤になっていく。
 そのとき、僕の携帯が鳴った。

「もしもし」
「渚くん。カルマくんにお使い頼まれたんだって?」

 電話の主は原さんだった。

「うん、そうだけど。あ、何を買っていけばいいのか聞くの忘れてた」
「実は今日、みんなでバーベキューをやらないかって話になってるのよ」

 バ、バーベキュー⁉
 そういうのって最終日にやる方が盛り上がるんじゃ……。というか、そもそも今回の合宿は殺せんせー暗殺のために集まったわけで遊ぶためでは……。

「これから言う材料を買ってきて。えーっと」

 僕は茅野に頼んで、材料をメモしてもらった。

「それじゃ、お願いね」
「うん、わかった」

 僕は電話を切ると、茅野と一緒に歩きだした。

「ど、どこのお店に行けばいいかな?」
「えーっと、安いお店は一通り知ってるから……そこに行こうかな」

 僕は茅野に手をだした。

「え?」
「早く行こう」
「あ、うん……」

 茅野が僕の手をギュッと握ってくれた。茅野の顔は、相変わらず真っ赤だった。


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