林檎))すごい良い話…!「……は?」
-----あたしたちも、魔導士なんだよ?
あの時と同じように、にたり、と彼女は笑う。しかし少しもすれば背を向け歩き出してしまう。そしてまたあの時と同じ、一回止まり、振り返る。
「頑張ってね、正義サン?」
ほら、また。にこりと笑った。その顔はやっぱり“あの子”でしかない。
…何だよ、お前はいま何処にいるんだ。本当にあいつがお前なのか?
「クッ、逃がしてたまるか!行くぞ!」
「え、エルザさん!今は撤退した方がいいと思います。評議員の避難も済み、この辺りに人は住んでいませんから。」
様々な問いが螺旋を描き続ける頭の中、ウェンディがエルザを宥めている声が聞こえる。
(俺は、どっちを守りたい?“イマ”の仲間か、それとも…“カコ”の大切な想い出か…)
…いや、どっちかじゃない。どっちも、だ。どっちも、守る。
…………守ってみせる。
「…ルーシィ、よくやったわ。ユキノも、…ね。」
ユキノが本当に嬉しそうに笑顔を浮かべる。
それでもルーシィの脳は覚醒していない。
「ルーシィ、貴女、私の話の最中に考え事?…貴女は誰のモノだったかしら?」
そう言って女性はルーシィの額をピンヒールの踵でぐりぐり押す。
ルーシィは苦痛に顔を歪め、はっと我に帰る。
「あ、ごめんなさい、ごめんなさい!」
「まったく、きちんとなさい」
女性は椅子をくるりと回してモニターへ目を向ける。
「…まぁ、今回も大収穫ね。……カエルム、リサーナはどうなってるのかしら。」
「恐らく、全治2日ほど。」
「……そう。貴女達も戻っていいわ。次は…特殊魔導士ギルドを狙っていこうかしら」
(私たちの目的は、破壊だけじゃない。)
女性は心の中で呟いた。
すいません、>>418は「……は?」からが小説です!