フェアリーテイルナツルーグレルー恋愛小説7

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441:みかん姫:2016/01/17(日) 09:02 ID:BUI

林檎))やっぱりか。考えてることが面白いw


「あははっ、気になるでしょ?ね、ね?」

これはあたしの使命だから。絶対、動かさないよ?

「動いたら、死んじゃうよ?」

まぁ、そう言わなくてもみんな動かない。
……真実を知りたい、ってことだよね。

「じゃ、話すよ?夢中になっちゃうかもね〜♪」


「あたし達ヒト型もね、魔導士なの。それに加えてあんた達にはないものもあるの。」

ーーーそれが、機械ラクリマ。あたし達の中には、機械ラクリマが入っている。
それで、少しの怪我じゃ死んじゃわない。でも、コアっていうのを壊されちゃうと、ショートしちゃう。
そのコアは、一人一人鍵として渡されてる。もちろん、ヒト型だけね。
よし、じゃあ次は、魔導士の誕生。>>421を説明。
ね、簡単な話でしょ?だからあたし達は、魔導士でもヒトの命を奪わずに生きていける技術を作りながら、各ギルドにある魔力充電カプセルを破壊していった。それで、今日はここの、っていうわけ。ーーー

「ねぇ、どうだった?それでも、正義って言える?…最近、魔導省に連れ去られる住民が急増してるんだって…それってさ、あんた達のために全員、殺されてんだよ?」

少し下げていた頭を上にする。まあ、やっぱり全員驚いている。

「あたし達のボス、メイビス様は、この世界を救いたい。だから今日もやってきたの」

牢屋に入れられようと、埋め立てされようと、あたしは絶対に、ジェラール様の後をついていく。

「……それが、お前らの正義か。」

「ん?…あたし達も、分かってるよ。カプセルを破壊するたび、怪我人もいる。…だったらさ、あんた達だって、その“犠牲”を使って生きている。一緒だよ。違うのは、それと同じ未来があるか、その未来をなくすかだよ」

赤い髪の…エルザ?は唇を噛み締めている。あぁ、傷ついちゃうなぁ、あれ。

「あのさ、あんた達がオッケーしてくれれば、いいんだよね。そうすれば、破壊もやめることができる。」

未だに驚いている第一部隊の顔を見渡す。


「そうなのです、ルーシィ。魔導士は、善でも悪でもありません。もちろん、私達もです。。」


後ろから突然声が掛かってきた。こ、この声、は…

「…存じ上げています、主様。」

綺麗な幼い少女はあたし達のボスであり、天才博士。

「たった今、破壊は完了しました。これで世界からカプセルは消えました。」

そこで主様はふっと目を伏せる。とても、切なそうに。
きっと、過去のあの人を、思い出しているんだね。

(…ゼレフ博士)

「そして、交渉も済みました。今日から、私達星霊、貴方達ギルドは、同盟を組みました。」

主様はそっと目を開けた。もう戦わなくて済むの…?それって、嬉しいんだけど…

「あ、あの、主様…あたし達はもう、要りませんか?」

怖い、必要とされなくなったら、嫌だ、嫌だ嫌だ。
望む答えを言ってくれるのか、分かんない。

「…そんなこと、ありません。今まで一緒に歩いてきたんですから、これからも一緒に歩んでいきましょう」

きっと、あたしのもう一つの人格は消えるんだろうね。…でも、これもあたしの一部。
すっと、心に閉まっておくよ。

「炎よ、消えろ。」

主様が魔法を使って炎を消せば、空には星空。



ーーーーもう、この世界は平和だよね。




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