フェアリーテイル グレルー、ナツルー オリキャラ小説

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7:みかん姫:2016/01/19(火) 20:02 ID:BUI

…間違えました。>>6のやつ、本来はこれです。

「くっ、貴様…!」

「…弱いわ。もっと、強くなれば?」

薔薇の花や蔓で出来た剣と刀がぶつかり合う。

エルザは苦しさに顔を歪めている。どちらが勝っているのかなんて、一目瞭然だ。

「貴様ら悪になど、 負けるわけがない…私を照らしてくれる光があるからだ…!」

エルザは負けが目に見えても、諦めない。…その性格、好きだ、とイミテイシアは心の中で嘲笑う。

「…闇に染まるのと、闇に負けるのは違うのよ?」

正規ギルドは光、か。それは、一体誰が決めたのかな。…ま、そりゃそうか。闇ギルドを倒してくれるもんね。

…突如、イミテイシアは動きを止める。待っていた!と言わんばかりの勢いでエルザはその隙をつく。

しかし、イミテイシアもにやり、と笑い、シュッとジャンプ。

イミテイシアを狙っていたエルザの刀は、イミテイシアの後ろにいたグレイに刺さる。

「…グレイッ!」 「か、はっ…」

「さすが、姉さん。よくつつくだけで分かりましたわね」

「…そりゃあ、魔力を抑えるためでもあるしね。」

隣では二人が談笑している。…そんなのも気にならないくらいに、エルザは動揺している。

自分の持つ刀はまだグレイに刺さっている。幸い、今回は魔法剣だ。傷口などは大きくない。

「エル、ザ…」

グレイは苦しそうに血を吐き出すと、倒れた。

ーーー離れたところでは、ルーシィがポーリュシカに回復薬を渡していた。


「……じゃあ、あたし達は帰りましょっか。」

「そうですね、姉さん」

二人は離れたところで暴れるレイアロを見つめる。

ちゃんと、三匹は取り返してきた。

「…レイは、大丈夫なの…?」

ルーシィの腕の中で震えるアルシアは、恐る恐るといった感じでルーシィに問う。

「…ふふ、レイアロよ?心が強いこと、アルシアが一番よくわかってるじゃない。」

ルーシィはアルシアににこりと微笑む。その笑顔に安心したアルシアは、眠りへ堕ちてしまった。

「…レイアロ、帰るわよっ!」

離れたところにいるレイアロにも届くように声を掛ける。

レイアロは、一瞬止まり、ルーシィ達の方をくるっと振り返る。

「…あ、うん!じゃあ、もうこんなこと、しないでくださいね〜」

先程の裏人格はすっかり消え、間延びした口調に戻ったレイアロは、戦っていた妖精の尻尾メンバーを嘲笑う。

………所詮、モブメンバーだ。殆どの人が重傷を負っている。

そして、ルーシィ達は会話を弾ませながら店を出て行った。



「あれが闇ギルド、巫女の涙…」

店に取り残された妖精の尻尾は、三人の出て行ったドアをぽかんと見つめる。

「…ナツ」
「…グレイ様…」
「……エル、ザ」

リサーナ、ジュビア、ミラは倒れこむ三人に近づく。

そして三人とも、倒れる三人の頬を優しく撫でる。まるで、ガラスを扱っているかの様に。

店には、三人の啜り泣く声だけが響いていた。


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