少年陰陽師 〜幻絵巻〜

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318:咲夜◆.M:2016/08/12(金) 16:56 ID:tRQ

>>264の続きっ!

そして駄文っ!


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そうこうしているうちに、決着はついていた。

「………昌浩…」

六合、敗北。
勝者、勾陣。

どうやら、勾陣と共にやって来た他の神将達が六合の相手をしていたらしい。
昌浩を抱えたままの勾陣は、目を細め、口端を吊り上げる。

「…当然の報いだ」

こ、勾陣さん!?
今、背中を冷たいものが駆け抜けて行きましたけどっ!?

というか、いい加減降ろして頂きたい。

「もう!自分で歩けるってば!」

「ああ、悪かったな。さあ、行くぞ太陰」

昌浩の足が地面に降りた瞬間、今度は猛烈な旋風に巻き込まれた。

「うおっ!?」

思わずよろめいたが、後ろから朱雀が支えてくれた。

「あ、ありがと…」

「気にするな」

…いつからいたんだろう…。
太陰も、勾陣が呼ぶまで気がつかなかった。

混乱していたのもあるが、主な理由としてはずっと勾陣の腕の中にいて、周りが見えなかったからというのもあるだろう。

「邸に着くわよっ!」

「えっ!?ちょ、まっ……!」

ずどーん。

「いててて……」

何故こうも、太陰の風は荒いのか。
白虎の風で来るという手はなかったのか。

背中を思い切り打ってしまった昌浩は、顔をしかめながら立ち上がる。

他の神将達は、涼しい顔で降り立ったのだが。

「ほら、昌浩、急がんか。随分待たせてしまったぞ」

「あ、ありがとう勾陣。
そうだね、急がなきゃ……ん?」

待たせて…?
俺、誰か待たせてたっけ?

立ち止まって瞬きを繰り返す昌浩の耳に、ぱたぱたと微かな足音が届いた。

勢いよく、妻戸が開く。

「昌浩、おかえりなさい!」

「彰子…!?」

いつも以上に元気よく…というか、輝かんばかりの笑顔で出迎えてくれた彰子に、昌浩は戸惑う。

「昌浩待ってたんだぞ!俺を忘れるなっ!」

彰子の後ろから声が響き、白いものが昌浩の胸に直撃した。

「うぐっ!」

昌浩がかろうじて受け止めたもの。
それは、とうの昔に忘れ去られていた物の怪だった。

「ほらな。待っていると言っただろう」

「俺たちは、彰子姫からのお願いで、お前を連れ戻しにいったわけだ」

「彰子姫と騰蛇、ずうっとあんたの帰りを待ってたのよっ!」

口々に言う神将達。
その間も腕の中の物の怪は、瞳をうるうるさせながら、ぶんぶん首を縦に振っていた。

なるほど。あの後紅蓮は、すぐさまこの邸に戻ったのだろう。
彰子に事情を話し、勾陣達に昌浩を取り返しに行ってもらった訳だ。

ーーーふと思った。

六合はどうなったのか?

一人寂しく異界に…なんて事はないだろうか。
もしそうだったら、少し悪い事をしてしまったなあ、なんて思ったりもする。

「おーい、昌浩ー?聞いてるか、昌浩ー?」

我に返ると、物の怪がぺちぺちと自分の頬を叩いている。

「ああ、ごめん、ちょっと考え事してた」

「ったく昌浩の奴め、軽々しく六合に攫われやがって。気を抜いてるからだめなんだぞ。
俺を置いて、勝手に何処かへ行くな」

拗ねたように顔を逸らした物の怪を見て、彰子がくすくすと笑う。
それにつられて、昌浩も笑ってしまった。

「あ、笑ったな!?今お前、笑っただろう!」

騒いでいる物の怪を、勾陣が無言で連れていく。

「ほら、お前達も部屋に戻るぞ」

「離せ勾っ!自分で歩ける!」

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昌浩>>えっ、中途半端…!

(仕方がないじゃんっ!充電がないんだよぉっ!)

多分次で終わるよっ!

駄文すみません…っ!汗


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