し、しーちゃん、でいいよね、うん、
しーちゃんのやつやばい!すごい!みんな小説かくのほんとすごいねっ!頭が割れそうになるww いい意味でね?w
響をだしてくれたーー!ありがとーーう!
響サマーーー!やばいやばいこれは1番に見なければいけないっ!琴音が行方不明!?怪盗レッドのケイとアスカ!怪盗ファンタジスタの恭也!そして中学生探偵響サマっ!
がんばれーーーー!
ナッツでおk!よろしくっ(・ω・)ノ
>>658の続き
>>636喜べ、響がでるぞ!
「こんなもんかな?」
アーテルは、スマホのマイクから口を離した
これから、怪盗達と探偵を仕留めに行くのだ
彼が今回とった作戦
それは、誘き出すという単純な方法だ
長所は、自由に場所と誘き出す相手が選べれるところ
短所は、誘き出すものを手元になければいけないこと
だがそんな短所は、花里琴音という存在により解決している
ちなみに、漆黒の涙は一種のおまけだ
そして、人質の存在を利用し交渉という形で響と警察を引き離すことに成功
同時に、警察が勝手に侵入しないように能力【作り変える】をフル活用にして木々に姿を変えさせた
もちろん、メディアや目立ちたがりの一般人も木々となっている
「ここに居ましたか…」
アーテルの凛とした声が薄暗い屋敷に響いた
後ろを振り向けば、穢れ無き真っ白なコートを羽織り、曇りなき眼鏡から強い意思を持った瞳で見つめ返す少年がいる
「来るの早いじゃねぇか…中学生探偵白里響さんよぉ〜」
「それより、琴音さんはどこですか?」
あえて上から舐めるように言い放った言葉は通用せず、本題を響は切り出していた
挑発するつもりでいたが思ったより響は乗らない
ならば、とことん舐めればいいのだ
「琴音?そんなこと聞いたって無駄だろ?」
「えぇ、分かっております。ですが、一刻も早く救出したいのでね」
どうやら響も内心焦っているようだ
手掛かりなし誘拐
事件の真実を暴くヒントにならない意味不明な目撃情報
そんな最中に届いた挑戦状
探しても見つからない花里琴音
これが響の背中に石のように重なっている
大切な物が失えば誰でもそうなる
もっと言えば、冷静に考えることは難しくなるのだ
響の推理力は、多少だが鈍らせることぐらいは出来ている
花里琴音の存在はここまでの影響を出すとは…嬉しい誤算だ
心の底で喜びつつ、リンドウと漆黒の涙が入っている鳥籠を右手で持ち上げ
左手でカンテラに弱い光を灯し、腰に引っ掛けた
「なぁ響、夜は冷えるだろう?暖炉つけるから温まるか?」
「結構です」
「おいおいおい!お前、冷たすぎだろ!?せっかく、俺なりの慈悲を与えてやるって言っているのに断るとはね」
「僕は、そこまで寄り道している暇なんてないので、それでは」
特に闘うことはなく響は、アーテルの横を通り過ぎていく
小さくなっていく白い背中を見ながら思わずため息をついた
確かに推理力を鈍らせることには成功したが逆に挑発に乗ることはなかったのだ
あくまでも響の場合だが、少し予想外の結果
多分、レッドやファンタジスタもこの屋敷に侵入しているはず
とはいえ、それぞれ探索しているだろう
花里琴音がどんな姿になっているかも知らずに
「とりあえずこのスマホ、暖炉で焼いて喰うか」
先程まで人間の姿だったスマホの持ち主の木から枝をへし折りながらアーテルは呟いた