怪盗レッドのオリジナル小説書いてみます!(3)

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887:神出鬼没◆A.:2016/05/29(日) 08:04 ID:s9c

>>883の続き

「…誰かいるのか?」

大人びた声が私の背筋を震わせ、コツンコツンと音を響かせながら近づいてくる
今、床へ落ちていくはずだった本はナイフによって壁に突き刺さっていた
やっとわかった!あの人の隠し武器は投げナイフだ
近距離型でもなく遠距離型でもなく中距離型の戦い方をするんだろう
うーん…、どちらでもないと少し苦戦しそうだけど、催眠ガス入りの玉を当てればなんとかなるかもしれない
いつでも指弾が出来るように構える
一歩、また一歩と近づく音が大きくなる
でも、その音はすぐに止んだ

「チッ…、居ないのかよ、クソッ!ナイフを無駄にしちまったじゃねぇか」

どうやら勘違いと思ったらしくすぐに暖炉側に引き返すのが見えた
…よかった、バレてなくて
でも、油断大敵だから気を引き締めないと
どうやら、ファンタジスタと響もいつの間にか私の所に近づいてきている
口を動かして何かを伝えようとしているみたいだけど…

『あぁそういうことか…、飛鳥、早めにこの部屋から出たほうがいいかもしれない』

ケイはどうやら二人が伝えようとした内容を理解したみたい
私は…ごめん、イマイチわからなかった
でも、ちょっとまって!あの机の上には、鍵とか漆黒の涙があるし…それに………

「メラメラと〜♪焼き尽くせ〜♪ 隅から隅までその業火で〜♪」

黒さんは、暖炉で何かを焼きながら悪魔を呼び出している?ことで夢中になっているからチャンスかもしれない
小さくゴメンと言いながら、机に近づく
そして、鍵と鳥籠を静かに取る

「サンタラ バーダラ ウィンザーナー ウォンパートーラナ インテラカンテラ…」

…黒さん、なんでスマホを焼きながら呪文唱えているんだろう?
よくわからないけど、悪魔の召喚?に夢中になっているみたい
横目でちらりと黒さんの顔を見たけどすごくいい笑顔でスマホを焼いている…楽しいのかな?
そう思いながら、ファンタジスタと響の所に行き部屋を出た
黒さんの声は、部屋を出てからでもはっきりと聞こえた

「そういえばケイ、さっきファンタジスタと響が何か言っていたけどなんだったの?」

『あぁ、さっきも見ただろうと思うが相手がスマホを焼いていることをを言っていたんだ』

そういうことだったんだ!
あ!でも、ちょっとまって
じゃぁ、なんでそこからこの部屋は危険ということになったの?
スマホを焼くのは良くないけど、焼くとマグマみたいにドロドロになりそうな気がするし…

「みてろよ…!俺の恐ろしさを思い知らせるために 全力で呪ってやる!遥かなる地より召喚する! さあ、いで」

ドカンッ!
黒さんの悪魔召喚の呪文が終わりそうなところで爆発音が館に響いた
というか、この屋敷に爆弾とか仕掛けてあったの!?

「やっぱり爆発しましたね…」

「うん、爆発したな…」

『逆に"あれ"で爆発しなかったら、おかしい』

ちょ、ちょちょっとまて?
みんな口々に言っているけど、もしかして爆発するの知っていたの?
いやでも、爆弾みたいなものはなかったはずだし…
というか、ケイ!"あれ"って何!?

『飛鳥、スマホの中のバッテリーは傷ついたり熱したりすると爆発するんだ』

あ、なるほど…ってスマホ爆発するの!?
だから、響とファンタジスタはそれを知っていて伝えようとしたのの!?
確かに危険だよ、いつ爆発してもおかしくないんだから!
…本当に、無事にあの部屋出れてよかったよ
でも…黒さん…大丈夫かな?
犯人側だとしても酷い傷は負ってほしくはない
シーンと静まり返った廊下を振り返り、先程まで私達がいた部屋のドアを見る
あの、悪魔召喚の唄は聞こえない
うめき声や、助けを求める声も聞こえない
もしかして…、いやそんなことは無いと信じたい
でも、黒さんはかなりスマホに顔を近づけながら歌っていたし…
もしかしたら、そのもしかしたら…!


神出鬼没◆A.:2016/05/29(日) 08:21 ID:s9c [返信]

すまない、先程>>883と書いたが正しくは884だ
あと、>>887のどうでもいい話&補足
アーテルの容姿描いた
https://ha10.net/up/data/img/10898.jpg
ちなみに、アーテルのイメージは吸血鬼と悪魔を組み合わせたような感じ
アーテルが先程歌っていた歌は実際にある歌だ
悪魔を呼び出しそうな歌と検索すれば出てくるぞ
あとスマホの爆発の威力だが、もしも電話中に爆発した場合、頬が軽く無くなり顎の骨が剥き出しになるほどあるそうだ
アーテルの場合、かなり顔を近づけて焼いていたからえぐれて骨が剥き出しなっているかもな
もちろん、それ程の威力を受けてアーテルは無事ではすまないだろうが
























・・・



























































「メラメラと〜♪焼き尽くせ〜♪」

前言撤回、かなり黒さんタフなんだね…
私達は、再び歩き出した
その瞬間、またあの部屋から爆発音がした


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