怪盗レッドのオリジナル小説書いてみます!(3)

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883:神出鬼没◆A.:2016/05/28(土) 20:20 ID:s9c

お久しぶりだな、忙しくて来れなかった
アスカ目線に挑戦したが…飛鳥、冷たい感じになった
>>659の続き

『飛鳥、この先を抜ければ約束された場所につく』

「わかった」

私はケイの言葉に短く返事しながら暗い森の中を走っていた
なんでこんなことをしているかと言うと、数日前に琴音さんが誘拐
同時に、犯人らしい人から挑戦状が来たんだ
ケイが言うには、相手は金目とか花里家グループの座とか関係なく、誘き出すためにやっている可能性が高いんだって
流石に何のために誘い出すかは分からないけど気をつけたほうがいいみたい

そんなことを考えながら暗い森を抜けていくと指定していた場所でもある屋敷が見えてきた
でも…あれ?響も来ているはずだから警察やパトカーがあってもおかしくないんだけど…

「ケイ、これって…?」

『飛鳥、残念だがそこまでは分からない。ただ相手は、どうやら響と警察を引き剥がしたのは確かだ』

なるほど!といいつつも外から少し屋敷を観察してみた
屋敷は少し古い感じかな?あと洋風…おばけとかでないよね?
と思いながら少しだけ窓に手を掛けてみた
…開いているみたい

『飛鳥、一度探索しておこう。もしかしたら何かあるかもしれない』

「了解!…琴音さん、助けるからね」

薄暗く不気味な廊下を進む
うーん、一応ケイが調べてくれたから間取りとかわかるけど…っておばけ!?
………なんだ、西洋風の鎧か…おばけじゃなくてよかった

『飛鳥、大丈夫か?』

「大丈夫!ちょっと驚いただけ」

槍を構えるようなただ住まいをする鎧の前を通り過ぎ警戒しながら進む
あ、そうそう、どうやらこの屋敷にな監視カメラが一切ついてないんだって
というか、無理矢理撤去されているって言ったほうが正しいかもしれない
実は、私から斜め上の天井にその監視カメラが設置された跡があるんだけど…力技で引き千切ったみたいになっている
まるで人間とは、かけ離れた者がやったかのような…
その時、ふわりと私の肩に生暖かい何が置かれた

「うあぁっ!?」

思わず私はその場から素早く2、3歩ぐらい飛びのぞき、思わず振り返った…え?
思わず私は、さっきの行動に少し後悔した
だって、私の目の前にいる人は怪盗ファンタジスタだったからだ

「どうした?怪盗レッド、なにかいたのかい?」

「ちょっと!間際らしいことしないでよ!」

「なんですか?先程の悲鳴は…」

声を荒らげる私の後ろから中学生探偵白里響の声が聞こえた
どうやら、私の悲鳴で来たみたい
ライトを片手に持ちながら響は近づいてきた

「やはり、あなた達も来ていたのですね」

「まぁな、相手からの送られ挑戦に答えるのも美学だからね」

肩をすくめて答えるファンタジスタを見ながら響は、監視カメラがあった跡にライトを当ていた
そして、小さく呟いた
たぶん、あの人が…みたいなことを言っていたと思うんだけど…

『飛鳥、相手はどうやら捕まえる気も戦う気もないらしい。先にいたようだし、何か情報を聞き出してくれないか?』

「わかった!えーと…誰から聞こう…」

今この場にいる二人は嫌いじゃないんだけど…苦手なんだよね
響は、まだ観察しているみたいだし…しょうがないファンタジスタに聞こう


神出鬼没◆A.:2016/05/28(土) 20:26 ID:s9c [返信]

>>883続き、長くなった、連稿すまない

「ねぇ、ファンタジスタ、この屋敷ってほとんど鍵が掛かってないの?」

「あぁ、ある部屋を除いては、ほぼ開いていた」

え?ある部屋を除いてほぼ開いていたって…
それってつまり、その部屋に琴音さんがいる可能性が高いということじゃん
あれ?でも、なんで相手はその部屋だけ閉めたままなのかな?
もしも、私達に一泡吹かせたいとかならそれぞれの部屋に罠とか仕掛けていいはずだよね
というか、今私達がいる廊下とかも罠とか一つあったておかしくない

『飛鳥、気がついているかもしれないが罠とか仕掛けてないだろ?もしかしたら、相手は肉弾戦に近い戦い方をするつもりだ』

「え?そうなの?」

『たぶんな。それに琴音さんを見張る役目もいたっておかしくないが、ここまで何もないと相手は一人の可能性が高い。…もしかしたら、相手はファルコン並みの実力があるかもしれないな』

「え?ファルコン並みの実力!?」

思わず私は声を荒げてしまった
ファルコン並みの実力の持ち主って…でもそんなわけ…いや、そうだとしたらケイがさっき言ったみたいに見張り役の必要性はない
どちらにしろ、ファルコンと同等かそれぐらいの自信を持つ人物なのだろう

「そういえば、先程の犯人らしき人がいましたね」

「会ったの?というか、なんでそれを先に教えないの!?」

響の一言でまた私は声を出した
どこにいるかもわからないファルコン並みの犯人がすでにあっているなんて…早く教えて欲しかったよ!

「たしか、身長は…ファンタジスタさんとあまり変わりませんね。ただ、懐に何か隠し持っている可能性が高いです。僕の場合少し言葉を交わしただけですが、相手はただ悦楽したいだけみたいでしたね」

「えつらく…?」

『悦楽、喜び楽しみ満足するという意味だ』

身長がわかったことはありがたいけど…とりあえず相手は好戦的だということだけわかった
でも、楽しむか…どっかの誰かさんが似たようなことを…
たしか、盗みを一種のショーという形で楽しむ怪盗が…

「どうした?怪盗レッド、探偵、なにか俺の顔になにかついているかい?」

「……それで、その犯人らしい人はどこにいるかわかるの?」

「犯人らしい人は、暖炉がある部屋、正面玄関から目の前にある部屋にいると思いますね」

さっきの間はなに?とファンタジスタが言っているような気がしたけど、まずは響が目撃した人物を見に行くことにした
見に行く理由は、その人の体型と服装を見るためだ
何度も言うようだけどファルコンみたいに筋肉隆々な人物かもしれないし、懐に銃とか隠し持てるような服装をしている可能性だってある
それに、もしかしたら近くに琴音さんがいるかもしれないし、例えいなくても手掛かりぐらいは掴めるはず
響にお願いして暖炉がある部屋まで案内してもらった

今まで見てきた部屋のドアより一回り大きなドアに手をつけて静かに開ける
たぶんここは、リビングルームみたいなところなのかな
他の部屋は、ベッドルームみたいで決まった位置で決まった物しか置いてなかったけど、この部屋は広いし本棚や大小様々なソファーとアンティークな机がある
その机の上には……鈍く反射する一本の鍵と漆黒の涙が白い花と一緒に鳥籠の中で輝いていた

「リンドウ…?」

たぶん、一緒についてきたファンタジスタが小さく呟いたんだと思う
近くでは、黒いコートを着た男性が何か木の枝に結びつけている
体型は、そこまで筋肉隆々ではないけど…絶対あのコートには何かが仕組んである
もう少し近くで見るために素早くソファーの後ろに回りこんだ
黒い髪、より黒いバンダナ、紫のゴーグル、紫の瞳…
なんていうか、全身黒で染めているみたいな感じがする
今は、暖炉の明かりでこれぐらいのことがわかったけど暗闇だったらわかりづらい
黒さんって呼ぼうかな…?犯人らしい人とか相手とかだと混乱しちゃうし
その時、近くの棚からぐらりと本が落ちた
同時に、銀色の彗星が私が隠れているソファーを掠めた


神出鬼没◆A.:2016/05/29(日) 08:04 ID:s9c [返信]

>>883の続き

「…誰かいるのか?」

大人びた声が私の背筋を震わせ、コツンコツンと音を響かせながら近づいてくる
今、床へ落ちていくはずだった本はナイフによって壁に突き刺さっていた
やっとわかった!あの人の隠し武器は投げナイフだ
近距離型でもなく遠距離型でもなく中距離型の戦い方をするんだろう
うーん…、どちらでもないと少し苦戦しそうだけど、催眠ガス入りの玉を当てればなんとかなるかもしれない
いつでも指弾が出来るように構える
一歩、また一歩と近づく音が大きくなる
でも、その音はすぐに止んだ

「チッ…、居ないのかよ、クソッ!ナイフを無駄にしちまったじゃねぇか」

どうやら勘違いと思ったらしくすぐに暖炉側に引き返すのが見えた
…よかった、バレてなくて
でも、油断大敵だから気を引き締めないと
どうやら、ファンタジスタと響もいつの間にか私の所に近づいてきている
口を動かして何かを伝えようとしているみたいだけど…

『あぁそういうことか…、飛鳥、早めにこの部屋から出たほうがいいかもしれない』

ケイはどうやら二人が伝えようとした内容を理解したみたい
私は…ごめん、イマイチわからなかった
でも、ちょっとまって!あの机の上には、鍵とか漆黒の涙があるし…それに………

「メラメラと〜♪焼き尽くせ〜♪ 隅から隅までその業火で〜♪」

黒さんは、暖炉で何かを焼きながら悪魔を呼び出している?ことで夢中になっているからチャンスかもしれない
小さくゴメンと言いながら、机に近づく
そして、鍵と鳥籠を静かに取る

「サンタラ バーダラ ウィンザーナー ウォンパートーラナ インテラカンテラ…」

…黒さん、なんでスマホを焼きながら呪文唱えているんだろう?
よくわからないけど、悪魔の召喚?に夢中になっているみたい
横目でちらりと黒さんの顔を見たけどすごくいい笑顔でスマホを焼いている…楽しいのかな?
そう思いながら、ファンタジスタと響の所に行き部屋を出た
黒さんの声は、部屋を出てからでもはっきりと聞こえた

「そういえばケイ、さっきファンタジスタと響が何か言っていたけどなんだったの?」

『あぁ、さっきも見ただろうと思うが相手がスマホを焼いていることをを言っていたんだ』

そういうことだったんだ!
あ!でも、ちょっとまって
じゃぁ、なんでそこからこの部屋は危険ということになったの?
スマホを焼くのは良くないけど、焼くとマグマみたいにドロドロになりそうな気がするし…

「みてろよ…!俺の恐ろしさを思い知らせるために 全力で呪ってやる!遥かなる地より召喚する! さあ、いで」

ドカンッ!
黒さんの悪魔召喚の呪文が終わりそうなところで爆発音が館に響いた
というか、この屋敷に爆弾とか仕掛けてあったの!?

「やっぱり爆発しましたね…」

「うん、爆発したな…」

『逆に"あれ"で爆発しなかったら、おかしい』

ちょ、ちょちょっとまて?
みんな口々に言っているけど、もしかして爆発するの知っていたの?
いやでも、爆弾みたいなものはなかったはずだし…
というか、ケイ!"あれ"って何!?

『飛鳥、スマホの中のバッテリーは傷ついたり熱したりすると爆発するんだ』

あ、なるほど…ってスマホ爆発するの!?
だから、響とファンタジスタはそれを知っていて伝えようとしたのの!?
確かに危険だよ、いつ爆発してもおかしくないんだから!
…本当に、無事にあの部屋出れてよかったよ
でも…黒さん…大丈夫かな?
犯人側だとしても酷い傷は負ってほしくはない
シーンと静まり返った廊下を振り返り、先程まで私達がいた部屋のドアを見る
あの、悪魔召喚の唄は聞こえない
うめき声や、助けを求める声も聞こえない
もしかして…、いやそんなことは無いと信じたい
でも、黒さんはかなりスマホに顔を近づけながら歌っていたし…
もしかしたら、そのもしかしたら…!


神出鬼没◆A.:2016/05/29(日) 08:21 ID:s9c [返信]

すまない、先程>>883と書いたが正しくは884だ
あと、>>887のどうでもいい話&補足
アーテルの容姿描いた
https://ha10.net/up/data/img/10898.jpg
ちなみに、アーテルのイメージは吸血鬼と悪魔を組み合わせたような感じ
アーテルが先程歌っていた歌は実際にある歌だ
悪魔を呼び出しそうな歌と検索すれば出てくるぞ
あとスマホの爆発の威力だが、もしも電話中に爆発した場合、頬が軽く無くなり顎の骨が剥き出しになるほどあるそうだ
アーテルの場合、かなり顔を近づけて焼いていたからえぐれて骨が剥き出しなっているかもな
もちろん、それ程の威力を受けてアーテルは無事ではすまないだろうが
























・・・



























































「メラメラと〜♪焼き尽くせ〜♪」

前言撤回、かなり黒さんタフなんだね…
私達は、再び歩き出した
その瞬間、またあの部屋から爆発音がした


岡子 ( -.-)ノ ・゚゚・。dice1:2016/05/29(日) 10:33 ID:6y6 [返信]

>>883 神出鬼没、久しぶり!
危うく神出鬼没の小説の内容忘れるとこやった(笑)


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